私の好きな監督たち NO.7
 
「巨匠たち1」
 
 
  
アルフレッド・ヒッチコック/ ALFRED HITCHCOCK
 
 
1899年、イギリス、ロンドン生まれ。1980年死去。
 
 
 
 
 ヒッチコックは生涯を通じてスリラーだけを撮り続けた監督である。 
 これほどひとつのジャンルのものだけに固執し続けた監督もめずらしい。 
  さらにそこから数々の名画を生み出したという点においてもヒッチコックの特異さは際だっている。 
 まさにヒッチコックの前にヒッチコックはおらず、ヒッチコックの後にもヒッチコックはおらず、である。 
 彼の映画づくりは常に新しい試みを模索するという実験精神にあふれたもので、そこから数々の独自のテクニックを生みだして、ヒッチコック・タッチと呼ばれる手法を確立していった。 
 こうした独自のスタイルを守り通したヒッチコックには当然のごとく数々の模倣者が存在する。 
 また模倣ではなくても自然と彼の映画をなぞってしまうというふうな場合も多く、後の映画に多大な影響を与えている。 
 とくにトリュフォーやゴダール、さらにはエリック・ロメールといったヌーベルバーグの監督たちへの影響はよく知られたところである。 
 なかでもトリュフォーの傾倒ぶりは有名で、ヒッチコックへのオマージュとして名著「ヒッチコック/トリュフォ 映画術」まで著している。 
 こうした芸術派の監督たちに影響を与えたのがエンターテインメントを撮り続けたヒッチコックだったというところがおもしろい。 
 それはスリラーをよりおもしろく分かりやすく撮るための工夫を追求し続けたヒッチコックの映画文法がいかに映画の本質に根ざした魅力のあるものであったかということであろう。 
 そうした独自性がヌーベルバーグの監督たちを強く惹きつけてやまなかったのに違いない。 
 まさに映画史のなかで独自の光を放つ存在であるといえよう。
 
主要作品
  
サボタージュ(36) 間諜最後の日(36) バルカン超特急(38)
レベッカ(40) 断崖(41) 逃走迷路(42)
疑惑の影(43) 救命艇(44) 白い恐怖(45)
汚名(46) ロープ(48) 舞台恐怖症(50)
見知らぬ乗客(51) 裏窓(54) ダイアルMを廻せ!(54)
泥棒成金(55) ハリーの災難(56) 知りすぎていた男(56)
間違えられた男(56) めまい(58) 北北西に進路を取れ(59)
サイコ(60) (63) 引き裂かれたカーテン(66)
フレンジー(71) ファミリー・プロット(76)  
 
 
ヒッチコック作品集
 
 
 
 
  
 
 
 
 
エリア・カザン/ ELIA KAZAN
 
 
1909年、トルコ、コンスタンチノーブル生まれ。
 
 
 
主要作品
 
ブルックリン横丁(45) 紳士協定(47) 暗黒の恐怖(50)
欲望という名の電車(51) 革命児サパタ(52) 波止場(54)
エデンの東(55) 草原の輝き(61) アメリカ アメリカ(63)
 
エリア・カザン作品集
 
 
 
 
  
 
 
 
 
ウィリアム・ワイラー/ WILLIAM WYLER
 
 
1902年、フランス、アルザス生まれ。1981年死去。
 
 
 
 主要作品
 
嵐が丘(39) 西部の男(40) 偽りの花園(41)
ミニヴァー夫人(42) 我等の生涯の最良の年(46) 女相続人(49)
黄昏(51) 探偵物語(51) ローマの休日(53)
必死の逃亡者(55) 友情ある説得(56) 大いなる西部(58)
ベンハー(59) 噂の二人(61) コレクター(65)
ファニーガール(68)    
 
ウィリアム・ワイラー作品集
 
 
 
 
  
 
 
 
 
ビリー・ワイルダー/ BILLY WILDER
 
 
1906年、オーストリア、ウィーン生まれ。
 
 
 
ハリウッドを代表する監督、ビリー・ワイルダーがドイツ出身者だということはよく知られている。 
1906年ウィーンで生まれたワイルダーは、ドイツでタブロイド紙の記者になる。 
やがて映画と出会い、脚本家としてスタートを切る。 
そして元来話上手だった彼は次第にその才能を発揮するようになっていく。 
だがヒトラーの出現によって事態は急変する。 
ユダヤ人であったワイルダーはドイツを離れ、アメリカへの亡命を余儀なくされる。 
こうしてハリウッドに渡ったワイルダーは生涯の師である大監督エルンスト・ルビッチと出会い、彼の元でシナリオ・ライターとして働くことになる。 
そしてそこで悪戦苦闘することで映画についての様々なことを学んでいくようになる。 
やがてシナリオライターとして名前を知られるようになったワイルダーはルビッチに倣ったかのように監督業にも手を染める。 
こうして映画監督ビリー・ワイルダーが誕生することになるのである。 
ルビッチの薫陶を受け、脚本家として出発した映画監督ワイルダーの作り出す作品はまず何よりもストーリー性に優れ、よく練られた脚本と考え抜かれたアイデアによって観客の心を掴んで放さない。 
観客を退屈させないためにはどうすればいいかということに腐心した結果が数々の名作へとつながっていったといえるのである。 
さらにそのジャンルも幅広く、ミステリー、ラブ・ロマンス、コメディー、シリアスと多岐に渉っている。 
さまざまな人生経験を経た話好きのおじさんが若いわれわれ観客を前に手練手管の限りを尽くして上質の物語をおもしろおかしく話し聞かせててくれるといった図が浮かんでくる。 
まるで名人上手が話す落語の高座を見ているような幸福感に満たされるのである。
 
主要作品
 
深夜の告白(44) 失われた週末(45) サンセット大通り(50)
第十七捕虜収容所(53) 麗しのサブリナ(54) 七年目の浮気(55)
情婦(57) 翼よ!あれが巴里の灯だ(57) 昼下がりの情事(57)
お熱いのがお好き(59) アパートの鍵貸します(60) あなただけ今晩は(63)
恋人よ帰れ!わが胸に(66) お熱い夜をあなたに(73) フロント・ページ(74)
 
ビリー・ワイルダー作品集
 
 
 
 
  
 
 
 
 
オーソン・ウエルズ/ ORSON WELLES
 
 
1915年、アメリカ、ウィスコンシン州生まれ。1985年死去。
 
 
 主要作品
 
市民ケーン(41) 偉大なるアーバーソン家の人々(42) マクベス(48)
オーソン・ウェルズのオセロ(52) アーカディン/秘密調査報告書(55) 黒い罠(58)
審判(63) O・ウェルズのフォルスタッフ(66) O・ウェルズのフェイク(75)
 
オーソン・ウェルズ作品集
 
 
 
  
 
 
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