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男性派監督といってまず第1にあげなければならないのはジョン・ヒューストンであろう。
デビュー作にしてダシール・ハメットの探偵小説「マルタの鷹」を見事に映画化、主演のハンフリー・ボガードをハードボイルドの代表選手に仕立て上げた監督なのだ。 そして「黄金」「キー・ラーゴ」「アスファルト・ジャングル」「アフリカの女王」「白鯨」といった骨太な映画を次々と連発していくのである。 まさに男性派監督の筆頭を飾るにふさわしい監督といえるだろう。 父親のウオルター・ヒューストンはよく知られた俳優で、彼の監督作品(「マルタの鷹」や「黄金」)にも何本か出演をしており、「黄金」ではアカデミー助演男優賞を獲得している。 そんな父親をもった彼は、幼い頃から舞台を踏み、さらには各地を巡業するといった少年時代を送っている。 後に父親から離れボクサーや雑誌記者、歌手などといったさまざまな職業を経験しながらヨーロッパ各地を放浪、シナリオ作家を経た後、映画監督へと至っている。 そんな若き日の野放図な生き方から学んだものが文芸作からアクションもの、さらにはミュージカルといった幅広い作品群のなかに息づいている。 同時に彼の映画の主人公たちの型破りな生き方にも色濃く投影されているのだ。 晩年は俳優としてもさまざまな映画に出演、貴重なバイプレーヤーとして活躍をしている。 そんな多彩な顔をもったジョン・ヒューストンという人間に限りない愛着をおぼえるのである。 |
マルタの鷹(41) | 黄金(48) | キー・ラーゴ(48) |
アスファルト・ジャングル(50) | アフリカの女王(51) | 赤い風車(52) |
白鯨(56) | 許されざる者(59) | 荒馬と女(61) |
天地創造(66) | ロイ・ビーン(72) | 王になろうとした男(75) |
勝利への脱出(80) | アニー(82) | 火山のもとで(85) |
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アパッチ(54) | ヴェラクルズ(54) | 攻撃(56) |
ガン・ファイター(61) | 何がジェーンに起こったか?(62) | テキサスの四人(63) |
飛べ!フェニックス(65) | 特攻大作戦(67) | 傷だらけの挽歌(71) |
ワイルド・アパッチ(72) | 北国の帝王(73) | ロンゲスト・ヤード(74) |
ハッスル(75) | クワイヤボーイズ(77) | カリフォルニア・ドールズ(81) |
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ドン・シーゲルを語るとき、どうしても外せないのがクリント・イーストウッドの存在である。
ともに映画界の王道から離れた陰のエリアを歩いてきたふたりが「ダーティー・ハリー」という映画で遭遇し、それを契機に華々しく表街道に登場したという事実を考えれば、その幸運な出会いのもつ大きさにどうしても注目せざるをえないのだ。 これは大げさに言えばその後の映画界の動向を左右するほどの出会いといえるものかもしれない。 それほどふたりが出会って作り出した「ダーティー・ハリー」はインパクトがありかつ記念碑的作品といえるものなのだ。 これ1本でドン・シーゲルの名前は映画史に残るにちがいない。 そしてかずかずのB級映画で培ってきた豪快で乾いた語り口、暴力描写に独特の冴えを見せる監督術がその後のイーストウッドの映画に確実に引き継がれているのを感じるのである。 |
ボディー・スナッチャー(56) | 燃える平原児(60) | 殺人者たち(64) |
突撃隊(61) | マンハッタン無宿(68) | 真昼の死闘(70) |
白い肌の異常な夜(71) | ダーティ・ハリー(71) | 突破口(73) |
ラスト・シューティスト(76) | テレフォン(78) | アルカトラズからの脱出(79) |
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荒野のガンマン(61) | 昼下がりの決斗(62) | ダンディー少佐(64) |
ワイルドバンチ(67) | ケーブル・ホーグのバラード(70) | わらの犬(71) |
ゲッタウェイ(72) | ジュニア・ボナー(72) | ビリーザ・キッド/21歳の生涯(73) |
ガルシアの首(74) | 戦争のはらわた(75) | コンボイ(78) |
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