9/14 無伴奏シャコンヌ
(94仏/ベルギー/独)
才能あるバイオリニストが華やかな交響楽団の世界からパリの地下鉄に演奏の場所を変え、ひたすら自分の理想の音楽を求め続けるといった映画である。
いかにもフランス映画らしい芸術の香りのする作品である。
音楽とメトロの地下道を結びつけたアイデアはなかなかいいセンスである。
こういった場所で聴くバッハの曲というのもなかなか味わいのあるものに違いない。実際にここに身を置いて音楽を味わってみたいという気になってくる。
そう思わせるほどここで演奏される「シャコンヌ」は官能的で美しい。
映画の主人公ともいえるこのバイオリン曲を演奏するのは世界的なバイオリニスト、ギドン・クレーメルである。
製作 ルネ・クレイトマン 監督・脚本 シャルリー・ヴァン・ダム
原作 アンドレ・オデール 脚本 ジャン・フランソワ・ゴイエ
撮影 ワルター・ヴァンデン・エンデ 音楽 ギドン・クレーメル
出演 リシャール・ベリ/イネシュ・デ・メデイロシュ/ゲーノ・レークナー
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