2001年7月NO.2
 
 
DINASOUR
7/13 ダイナソー

 
2000年アメリカ作品
●監督:ラルフ・ゾンダッグ/エリック・レイトン ●原案:ウォロン・グリーン  
●脚本:ジョン・ハリソン/ロバート・ネルソン・ジェイコブス 
●製作:パム・マースデン ●共同製作:ベイカー・ブラッドワース 
●プロダクション・デザイン:ウォルター・P・マルティシアス 
●ビジュアル・エフェクト監修:ニール・クレペラ 
●デジタル・エフェクト監修:ニール・エスクーリ 
●アート・ディレクター:クリスティー・マルティーズ 
●音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード 

 

  
MAGNOLIA
7/14 マグノリア

 
1999年アメリカ作品
●監督・脚本:ポール・トーマス・アンダーソン   
●製作総指揮:マイケル・デ・ルーカリン・ハリス ●製作:ジョアン・セラー 
●美術:ウィリアム・アーノルド/マーク・ブリッジス  
●撮影:ロバート・エルスウィット ●音楽:ジョン・ブライオン 
●出演:ジェレミー・ブラックマン/トム・クルーズ/メリンダ・ディロン  
 フィリップ・ベイカー・ホール/フィリップ・シーモア・ホフマン    
 リッキー・ジェイ/ウィリアム・H・メイシー/アルフレッド・モリーナ 
 ジュリアン・ムーア/ジョン・C・ライリー/ジェイソン・ロバーツ 

 

  
LES ENFANTS DU MARAIS
7/15 クリクリのいた夏

 
●監督:ジャン・ベッケル ●原作:ジョルジュ・モンフォレ 
●脚本:セバスチャン・ジャプリゾ ●製作:クリスチャン・フェシュネール 
●美術:テレーズ・リポー ●撮影:ジャン・マリー=ドルージュ 
●音楽:ピエール・バシュレ 
●出演:ジャック・ヴィユレ/ジャック・ガンブラン/アンドレ・デュソリエ  
 ミシェル・セロー/イザベル・カレ /エリック・カントナ/シュザンヌ・フロン    
 
1999年フランス作品 

 第一次世界大戦が終わり第二次世界大戦を目前にした1930年代初頭のフランスの田舎町マレ、そこに住む4人の男たちの何気ない日常を「クリクリ」という少女の目を通して描いた作品。 
 中心になるのは復員兵ガリス。 
 第一次世界大戦の激戦が終わり各地を放浪する途中、田舎町マレ郊外の沼地を偶然通りかかった彼はそこで一人暮らしの老人が苦しんでいるのを助ける。 
 そしてその最期を看取ったことからこの地に住み着くことになる。 
 それは「沼地の自然は豊かだ。ここでは生きていくのに十分な恵みを与えてくれる。」と語った老人の生き方を引き継ぐ生活であった。 
 それと同時に戦争で傷ついた彼自身の心を癒す生活でもあったのだ。 
 隣には女房に逃げられただらしのない男リトンが3人の幼子を抱えて住んでいた。 
 その末娘がクリクリである。 
 生活力がなくしかも大酒飲みのリトンだが、ガリスはそんな彼を放ってはおけず、何くれとなく面倒を見るようになる。 
 そんな彼らのもとに足繁く通う男、アメデ。 
 彼は親に譲られた財産だけで暮らす無為徒食の男である。 
 音楽と読書が趣味という彼はリトン同様生活力のない男だが、リトンとガリスの一見気ままに見える生活に秘かに憧れを抱いており、なにかにつけてふたりと行動をともにしたがる。 
 だがそれでいて肝心なときになると世間体や見栄から腰が引けてしまうという男である。 
 そんなアメデだがリトン同様愛嬌があり、憎めない。 
 彼がリトンとガリスを前に次のような一節を朗読する。 
 「自由とは好きなように時間を使うことだ。何をし、何をしないのか、自分で選び、自分で決めることだ。」と。 
 そしてそれを実践しているのが、リトンとガリスだと彼はいう。 
 それをあきれたような顔で聞いているリトンとガリス。 
 このあたりののんびりとした雰囲気と落差が面白い。 
 こんな3人の交流にもうひとりの男が新たに加わってくる。 
 町の名士で資産家のベベである。 
 彼もかっては沼地に住んでいた男だが、事業に成功して沼地を離れた今は町の大邸宅に住んでいる。 
 誰もが羨むような成功者の彼がガリスに向かって言う、「沼地を離れたのは間違いだった」「沼での生活の方が今よりずっと豊かだった」と。 
 そして度々沼を訪れては昔とった杵柄で、魚釣りやカエル捕りに興じるのである。 
 成功者で悠々自適の彼も今はけっして幸せではない。 
 会社を譲った娘婿とは何かと意見の対立があり、娘からは煙たがられ、家庭にあっても身の置き所がない。 
 そんな彼をガリスとリトンはこだわりなく受け入れるが、といって彼らの生活がベベやアメデが憧れるようなことばかりではないということもしっかりと描かれる。 
 たとえばクリクリが風邪をひいて寝込んでも十分な治療が出来ない。 
 結局ガリスの機転で何とか悪化させずにすむのだが、彼らの生活がこういう危うさと常に隣り合わせにあるということが分かる。 
 さらにこういう生活から早く抜け出したいとガリスは考えているのだが、だらしのないリトンを見捨てて出ていくことはできないでいる。 
 自然と共に生き、自分たちの身の丈に合った生き方をする彼らの生活も外から見れば自由で気ままなものに映るかもしれないが、けっして気楽なだけではないということだ。 
 そんなふたりを中心にしたさまざまな人々の生き方を見ていると、人生とは何か、人生にとって何が大切で、何が幸せなのか、そんなことを改めて考えさせられるのである。 
2001/07/21

 
PEARL HARBER
7/16 パールハーバー

 
●監督・製作:マイケル・ベイ ●脚本:ランダル・ウォレス 
●製作:ジェリー・ブラッカイマー ●撮影:ジョン・シュワルツマン 
●衣装:マイケル・カプラン ●音楽:ハンス・ジマー 
●出演:ベン・アフレック/ジョシュ・ハートネット/ケイト・ベッキンセール  
 アレック・ボールドウィン/キューバ・グッディング・ジュニア 
 ダン・エイクロイド/トム・サイズモア/ジョン・ボイト/マコ岩松    
 
2001年アメリカ作品 

 

 
13TH WARRIOR
7/18 13ウォーリアーズ

 
●監督・製作:ジョン・マクティアナン ●原作・製作:マイケル・クライトン 
●脚本:ウィリアム・ウィッシャー、ウォーレン・ルイス 
●製作:ネッド・ダウド ●撮影:ピーター・メンジス ●美術:ウルフ・クロスエガー 
●衣装:ケイト・ハリソン ●音楽:ジェリー・ゴールドスミシ 
●出演:アントニオ・バンデラス/ダイアン・ヴェノーラ/オマー・シャリフ  
 デニス・ストーイ/ウラジミール・クリッヒ/リチャード・プレマー  
 
1999年アメリカ作品 

 「ジュラシック・パーク」をはじめとしたさまざまなヒット作の原作者として知られる小説家マイケル・クライトン原作の時代劇。 
 監督は「ダイ・ハード」や「プレデター」のジョン・マクティアナン。 
 ということでさぞや迫力あるアクションを見せてくれるのではと期待したが、生憎と期待はずれ。 
 はっきり言って作りが粗雑。 
 またマイケル・クライトンが原作者と名乗るのもおこがましいと思えるほど、ストーリーは「七人の侍」そのもの。 
 さしずめ主人公のアントニオ・バンデラスは木村功演じる勝四郎か? 
 だが他の戦士たちはどれもはっきりとした性格づけができておらず、印象が散漫。 
 さらに侵略者との攻防戦も平板で盛り上がりに欠ける。 
 といったことで残念ながらこれは失敗作である。 
2001/07/21

 
  
 
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