2000年7月 NO.4
  
 
 ADRENALIN DRIVE
7/26 アドレナリン・ドライブ

 
●監督・脚本・編集:矢口史靖  
●製作:アドレナリンドライブ製作委員会 ●美術:山田好男 
●撮影:浜田毅 ●音楽:山本精一&羅針盤 
●出演:石田ひかり/安藤政信/ジョビジョバ/角替和枝 
 真野きりな/徳井優/上田耕一/松重豊  
  
1999年日本作品 

 「風が吹けば桶屋が儲かる」式にストーリーが展開していくのが矢口ワールドの特徴だが、3作目のこれも同じ路線ながら、かなりパワーアップしたのを感じる。 
 前2作の主人公は女の子ひとりだけだったのが、今回は男の子がひとり加わって、ともに助け合いながら迫り来る難題をくぐり抜けていく。 
 そしてそのなかで次第に相手を憎からず思うようになるといった恋愛模様も同時に描かれる。 
 とにかく何でそうなるの?といった意外な事件が連続して起きる展開は今回も快調で、主人公ふたりが右往左往する様子には素直に笑ってしまう。 
 普段は要領が悪く損な役回りばかり押しつけられていたふたりが2億円の金を持って逃げ回るうちに次第にしぶとく生き生きしてくるのは観ていて痛快だ。 
 運の悪かったふたりにも神様は等しくチャンスを与えてくれたのである。 
 そんな千載一遇のチャンスを手にしたふたりが果たして最後まで逃げおおせることができるのか。 
 そんなハラハラ、ドキドキがラストまで途切れずに続いていく。 
 ふたりをどこまでも追い続けるヤクザを演じた松重豊の存在感が忘れがたい。 
 ガス爆発で吹っ飛ばされたり、車ごと水中に沈められたりしてもなおしつこく生きているといった強面のヤクザを好演しているが、怖さと同時に妙な人なつっこさやおかしさがあって強く印象に残った。 
 今後は要チェックの俳優だ。 
2001/06/27

 
 
 
7/26 愚か者/傷だらけの天使

 
●監督・脚本:阪本順治 ●脚本:田村竜 
●製作:木村政雄/古里靖彦 ●撮影:笠松則通 
●音楽:井上堯之 ●美術:原田満生 
●出演:真木蔵人/鈴木一真/大楠道代/坂上みき/大杉漣/豊川悦司 
   
1998年日本作品 

 どうもこの手のキャラクターは苦手だ。 
 優柔不断で人がよく、人に振り回されてばかりいるのに意気がってみせる根無し草、観ているうちに腰が落ち着かないことおびただしい。 
 これでは正真正銘の「愚か者」としか言いようがない。 
 とても最後までつき合いきれないと思いながらも頑張って最後まで観たが、やはりこの印象が変わることはなかった。 
 阪本順次監督の作品といえば概して世評高いものが多い。 
 だが、この作品をはじめ「どついたるねん」「王手」「トカレフ」などこれまで観たどの作品も残念ながら面白いとは思わなかった。 
 着想がユニークで内容的にもけっして悪くはないのだが、なぜか迫ってくるものがない。 
 だが精力的に話題作を連発する姿勢には無視できないものがあり、気になる存在であることは間違いない。 
 そして未だに彼のよさを発見できないままでいる。 
2001/06/27

 
 
 A CIVIL ACTION
7/27 シビル・アクション

 
●監督・脚本・製作総指揮:スティーブン・ザイリアン ●原作:ジョナサン・ハー 
●製作:ロバート・レッドフォード/スコット・ルーディン/レイチュル・フェファー 
●撮影:コンラッド・L・ホール ●音楽:ダニー・エルフマン  
●出演:ジョン・トラボルタ/ロバート・デュバル/キャサリン・クインライン 
 ウイリアム・H・メイシー/ジョン・リスゴー/シドニー・ポラック/ダン・ヘダヤ  
  
1999年アメリカ作品 


 
 
HIS GIRL FRIDAY
7/27 ヒズ・ガール・フライデー

 
●製作・監督:ハワード・ホークス ●脚本:チャールズ・レデラー 
●原作:ベン・ヘクト/チャールズ・マッカーサー ●撮影:ジョセフ・ウォーカー 
●美術:ライオネル・バンクス ●音楽:モリス・W・ストロフ  
●出演:ケーリー・グラント/ロザリンド・ラッセル/ラルフ・ベラミー 
  
1940年アメリカ作品 


 
 
PICKPOCKET
7/31 スリ

 
●製作・監督・脚本:ロベール・ブレッソン  
●撮影:レオンス・アンリ・ビュレル 
●音楽:ジャン・バディスト・リュリ  
●出演:マルタン・ラサール/マリカ・グリーン/ピエール・レマイリー 
  
1959年フランス作品 


 
 
 
 
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