内田吐夢作品 NO.2
 
 
 

 
 
 
 
妖刀物語 花の吉原百人斬り
 
 
  
  
 歌舞伎の「篭釣瓶花街酔醒」を映画化。 
 顔に醜いアザのある田舎商人(片岡千恵蔵)が吉原の遊女(水谷良重)に夢中になり、彼女に全財産を貢いだあげく、最後には捨てられるという話。 
 その復讐のため、名刀、村正を抜いて、花魁道中に斬り込んでいく。 
 絢爛豪華な吉原の大通りで繰り広げられる修羅場が見事である。 
 こうしたケレン味のある立ち回りこそが内田吐夢の真骨頂である。 
 かずかずの立ち回りの名場面を作り上げた内田吐夢だが、この立ち回りも代表的なもののひとつに数え上げられる。 
 まさに見事な滅びの美学に支えられた名場面である。 
  

 
 
脚本 依田義賢 撮影 吉田貞次 音楽 中本敏生 美術 鈴木孝俊
出演 片岡千恵蔵/水谷良重/山東昭子/木村功/千原しのぶ/原健策/沢村貞子
花柳小菊/三島雅夫/星十郎/片岡栄二郎/阿部九州男/千秋実/高橋とよ
 
 
 
 

 
 
 
 
 
宮本武蔵・第一部
 
 
  
  
 吉川英治原作の「宮本武蔵・全五部作」を年に一作づつ映画化し、五年がかりで完成させるという壮大な構想で始まった「宮本武蔵」の第一作目である。 
 錦之助の武蔵、木村功の又八、入江若葉のお通、丘さとみの朱実、さらに三國連太郎の沢庵といった顔ぶれで、武蔵の少年期が描かれていく。 
 お通役の入江若葉は女優経験のまったくない新人で、その初々しさが買われての起用であった。 
 彼女は戦前の有名女優、入江たか子の娘で、お通の役には手垢のついていない女優をと考えていた内田監督によって見いだされ、女優になる気のない彼女を説得しての起用となった。 
 また沢庵役の三國連太郎は稲垣浩監督の「宮本武蔵」では又八の役をやっており、この物語との因縁の深さを感じさせる。 
 第一部でのクライマックスは関ヶ原の残党として捕らえられた武蔵が寺の千年杉に見せしめとして吊されて、沢庵から人間としての在りようを説教されるという場面である。 
 ここで武蔵はただ野蛮なだけの強さであった自分の愚かさに気づき、人間として生まれ変わりたいと切望しはじめる。 
 その沢庵との問答が強く心に残る。 
 こうして人間的に目覚めた武蔵がお通の手を借りて千年杉から逃げ出し、姫路城下で再び沢庵の手に掛かり、白鷺城の天守閣に籠もるまでが第一部のあらすじである。 
 そしてここで万巻の書を読むことで、武蔵が人間として生まれ変わっていくことになる。 
 この暗闇こそが武蔵が生まれ変わるための胎内であった。 
 そしてここから人間、武蔵の成長の物語が始まっていくことになる。 
 見事なプロローグである。 
 内田監督はこの映画の製作発表の席で次のように抱負を述べている。 
 「一年に一作づつ作っていくことで、中村錦之助が役者として、また人間として大きくなってゆく過程が武蔵の成長のうえに表れることを期待する」と。 
 そうした意気込みが画面のなかからほとばしってくるような迫力に満ちている。 
  

 
 
製作 大川博 原作 吉川英治 脚本 鈴木尚之/成沢昌茂
撮影 坪井誠 音楽 伊福部昭 美術 鈴木孝俊
出演 中村錦之助/入江若葉/木村功/丘さとみ/木暮三千代
三國連太郎/花沢徳衛/浪花千栄子/風見章子
阿部九州男/加賀邦男/宮口精二/赤木春恵
 
 
 
 

 
 
 
 
 
宮本武蔵・般若坂の決斗
 
 
  
  
 天守閣の暗闇で三年の時を過ごした武蔵のもとに、沢庵が現れる。 
 こうして暗闇で生まれ変わった武蔵は、沢庵の手によって再び広い世間へと連れ戻されていく。 
 青年、宮本武蔵の旅立ちである。 
 彼は腰の剣を握りしめてこう決意する。 
 「弧剣、そうだこれに生きよう。これを魂として常に磨き、どこまで人間としておのれを高めうるか・・・・・。恃むはただこのひと腰、青春21、遅くはない。」 
 未知の世界へ踏み出そうとする心引き締まるような決意と期待、さらに自らの運命を切り開いていこうとする青年らしい侠気が爽やかに伝わってくる。 
 ここから武蔵の波瀾万丈の人生が始まることになる。 
  
 さらに数年の武者修行を経た後、武蔵は京都の名門、吉岡道場に現れる。 
 室町以来の名門、吉岡道場に挑むことで自らの修行の成果を見ようとした武蔵だが、当主の吉岡清十郎は不在で、高弟たち相手の試合だけに終始するが、彼らは武蔵の敵ではなかった。ただ意味もなく、傷ついた門弟の数が増えるばかりであった。 
 危機感をもった吉岡一門は清十郎の帰宅前に決着をつけようと武蔵のだまし討ちを画策する。だが、それを見破られ、武蔵は忽然と姿を消してしまう。 
 この後、武蔵は奈良の宝蔵院を訪れる。 
 槍で名高い宝蔵院は全国から腕におぼえのある侍たちが日々集まっては試合を挑んでいる。 
 だがどの侍も打ち据えられ、ある者は命を落とし、ある者は重傷を負うといった光景が繰り広げられている。 
 居並ぶ侍たちは恐れをなして次第に立ち合う者がいなくなる。 
 そして武蔵に順番がまわってくる。 
 彼は静かに立ち上がり、木刀を手に取ると、槍の名手、阿厳(山本麟一)の前へと進み出る。 
 当然辞退するものと見ていた阿厳は一撃で決着をつけようと、大きく槍を振り回し、裂帛の気合いとともに武蔵に撃ちかかっていく。 
 そうした攻撃を予期していた武蔵はその槍をみごとにかわし、逆に木刀で阿厳の額に一撃を加える。 
 血を吹き倒れる阿厳。この間わずか数秒の立ち合いではあるが、張りつめた緊張感と迫力が画面を支配する。 
 まさに真剣勝負の呼吸である。 
 こうして武蔵は勝ち、試合後、寺の高僧、日観(月形龍之介)に丁重に別室へと招かれる。 
 寺の習いとしての茶粥をふるまわれたその席で武蔵は日観から「強すぎる、あまりに強すぎる」といった言葉をかけられる。 
 さらに続けて禅問答のように「もっと弱くならなければならない」と諭される。 
 実はこの立ち合いの直前に、道場までの道すがら、偶然、日観が畑を耕す側を通り抜たのだが、その時、武蔵は年老いた日観から異様な殺気を感じとり、とっさの判断で跳躍をしてその殺気を避けたのである。 
 その時の武蔵のとった行動を日観は次のように説明する。 
 それは日観が発した殺気ではなく、武蔵自身の殺気を日観の身体を通して武蔵が勝手に感じただけだというのである。 
 すなわち武蔵は単なる影法師に驚いただけであり、武蔵のひとり相撲にすぎなかったのだと指摘する。 
 だからこそ、強すぎる、もっと弱くなれと日観はいうのである。 
 愕然とする武蔵。強いということだけが絶対の真理だと信じていた武蔵にとっては思いもよらない指摘であり、彼にとってはまた新たなる課題が生じることになったのである。 
 結局、高いものを目指す武蔵の修行には常にこうしたことがつきまとい、強くなればなるほど新たな壁にぶちあたっていくことになる。 
 こうやってストイックな自己錬磨が繰り返されることで、次第に高いレベルの世界へと近づいていくことになる。 
 いかに武蔵の目指す世界が遠大で果てしのないものであるのかが、こうした挿話によって暗示されていく。 
 まさに仏教的な苦行の世界と同様の道を武蔵は歩んでいるのである。 
 青年武蔵の悩みは果てしなく続く。 

 さらに武蔵の修行と平行して、お通、又八、朱実、吉岡清十郎といった若者たちの青春も同時に描写されていく。 
 そしてどの青春も満たされたものではなく、武蔵同様、迷い、悩める青春だということが明かされる。 
 お通は愛する武蔵に受け入れられることがないと知りながら、それでも武蔵の姿を求めて旅を続ける。 
 又八はお甲の色香に惑わされ、親を捨て、故郷を捨て、世間の汚辱にまみれた放埒な生活に溺れている。 
 朱実は母親お甲の言うがままに遊興の世界に身を沈め、それでも武蔵の面影を追い求めている。 
 そして吉岡清十郎は名門の子としての重圧に押しつぶされそうになりながらも、なんとか自分を誤魔化すことでかろうじて今の自分を持ちこたえている。 
 このように重いものを背負ったそれぞれの青春が武蔵の姿と交錯しながら語られていく。 
 「宮本武蔵」という物語は武蔵の成長を描いた物語であるのと同時に、こうしたさまざまな青春群像を描いた物語でもあるということがよく分かる。 

 こうして物語は佳境の般若坂の死闘へと進んでいく。 
 ここでは奈良にたむろする不良浪人の一団と、さらには宝蔵院の僧たち相手の闘いが繰り広げられるが、この場面のリアリズムあふれた立ち回りは圧巻である。 
 これは一乗寺の決闘につぐ見せ場といえる。  
 ここでも錦之助の立ち回りの見事さに圧倒される。 
 一乗寺ほどの長さがないのが多少物足りなくも感じられるが、それだけに逆に凝縮された動きが見られるわけで、これは何度見ても唸らせられる。 
 そして今更ながら錦之助の天才的な立ち回りのうまさに感心させられる。 
 剣の鋭さはまさに武蔵そのものである。  
  


 
 
製作 大川博 原作 吉川英治 脚本 鈴木尚之/内田吐夢
撮影 坪井誠 音楽 伊福部昭 美術 鈴木孝俊
出演 中村錦之助/入江若葉/木村功/丘さとみ/木暮三千代/三國連太郎
花沢徳衛/浪花千栄子/山本麟一/月形龍之介/阿部九州男/江原真二郎
佐々木孝丸/香川良介/南廣/黒川弥太郎/大前均/河原崎長一郎
 
 
 
 

 
 
 
 
 
宮本武蔵・二刀流開眼
 
 
  
 
 この章では柳生石舟斎との対決、そして吉岡清十郎との果たし合いが描かれる。 
 同時に生涯最大の敵、佐々木小次郎がここで初めて登場してくる。 
 佐々木小次郎に扮するのは、高倉健。内田作品では「森と湖のまつり」に次いでの出演となる。 
 この当時の高倉健はまだ任侠映画や網走番外地シリーズといった代表作に出演する以前の頃で、ギャング映画に出演するだけの中途半端な立場の俳優というイメージが強かった。 
 だが、内田監督は「森と湖のまつり」で高倉健の隠された資質を見いだしていたようで、この作品での佐々木小次郎への大抜擢となったのである。 
 現代劇専門の高倉健の起用はいわば大きな賭けであったともいえるが、彼は十分その期待に応え、スケールの大きな佐々木小次郎像を作り上げている。 
 当時私も彼の演じる小次郎から、既製の時代劇俳優にはない新鮮な印象を受けたことを憶えている。 
 この後、さらに「飢餓海峡」への出演へと続き、内田監督の薫陶よろしく任侠映画での成功につながっていくのである。 
 とにかく、ここでの高倉健は錦之助の武蔵を向こうにまわして一歩もひけをとっていない。 
 長身の高倉健が長剣の物干し竿を背負ったさまは、天才肌の小次郎の押し出しの強さと華やかさを感じさせてなかなか絵になる。 
 加えて不敵な冷酷さをも感じさせて武蔵生涯、最大の敵というのにふさわしい存在感を醸し出している。 
 これまでの佐々木小次郎といえば、その前髪だちの稚児姿が示すようにどちらかといえば甘い二枚目というイメージであり、大谷友右衛門や鶴田浩二といった俳優がキャスティングされるという役柄であった。 
 そこへまったく逆の男っぽい硬派の高倉健を当てるというキャスティングで意表をついたのだ。 
 こうした既製のイメージを逆手にとったキャスティングによって、あるいは小次郎という人物に新たに倒錯したイメージをもたせようとしたのかもしれない。 
 そしてそれによって小次郎の冷酷さをよりいっそう不気味なものとして際だたせようとしたのかもしれない。 
 蓮台寺野での武蔵との果たし合いで砕かれた清十郎の左腕を顔色も変えずに切り落とす小次郎を見ていると、その狙いが見事に的中したと思えてくる。 
 そして対照的に吉岡清十郎の名門の子としての脆さを感じる。 
 清十郎は小次郎の忠告を受け入れ、戸板で運ばれることを拒否し、そんな重傷であるにもかかわらず、意地でも歩いて帰ろうとする。 
 左腕を失い、それでも最後の気力を振り絞って門弟たちの差し出す手を振りほどきながら一歩、また一歩と歩む姿は鬼気迫るものがあり、胸が痛む。 
 名門の子、清十郎に唯一残されたギリギリの矜持が感じられて、哀れである。 
  そして立ち去った武蔵は試合を振り返ってこう呟く。 
 「名門の子、やる相手ではなかった・・・・・。しかし、おれは勝った。室町以来の京流の宗家、吉岡の剣法をおれは倒した。だが、闘いはこれで終わったのではない。これからだ!」 
  

 
 
製作 大川博 原作 吉川英治 脚本 鈴木尚之/内田吐夢
撮影 坪井誠 音楽 伊福部昭 美術 鈴木孝俊
出演 中村錦之助/入江若葉/木村功/丘さとみ/浪花千栄子/高倉健
木暮三千代/平幹二郎/江原真二郎/河原崎長一郎/南廣/谷啓
香川良介/国一太郎/薄田研二/神田隆/片岡栄二郎
 
 
 

 
 
 
 
 
宮本武蔵・一乗寺の決闘
 
 
  
  
 吉岡清十郎との果たし合いを終えた武蔵は、その帰路、野で茶の湯を楽しむ本阿弥光悦(千田是也)と偶然知り合い、光悦の邸でしばらくの間、逗留することになる。 
 ここで光悦の生き方や、光悦を通じて知り合った茶人、文人たちの生き様に触発される武蔵の姿が描かれる。 
 武者修行で諸国を流浪する武蔵にとって、こうした出会いから得るものは大きく、結局彼の修行も内容のある人物といかにして出会うことができるかといったことが重要な要素となってくる。 
 また武蔵自身もさまざまな人間と出会うことで、そこから貪欲に何かを吸収しようと考えている。 
 たとえそれが市井の名もなき人物であろうと、一芸に秀でた者はすべからく武蔵にとっては師となるのである。 
 たとえば第2部で、ある陶工が店先でロクロを廻して茶碗を作る様子を武蔵が熱心に眺めるといったシーンが挿入されるが、おそらくそれは陶工の熟練した技に剣にも通じる何かを感じとっていたのだろうが、そこにどんなものからでも学び取ろうとする武蔵の真摯な態度を見ることができる。 
 またこうした態度を持ち続けているからこそ常に学ぶに足るだけの人物が節目節目に現れることになるという道理で、本阿弥光悦もそうした人物のひとりというわけだ。 
 これまでにも、沢庵、日観、石舟斎といった人物との邂逅があり、今また光悦との出会いがあり、さらに光悦に連れられて訪れた島原遊郭で出会う吉野太夫(岩崎加根子)もまたそうしたうちのひとりとなるのである。 
 光悦や彼の友人たちとともに郭の酒を味わう武蔵であるが、実は清十郎の弟、伝七郎との果たし合いが控えており、時間を見計らって秘かに席を立っていく。 
 そして果たし合いの場所へ赴くと伝七郎を倒し、何事もなかったかのように再び郭へと帰ってくる。 
 だが、武蔵を追う吉岡一門が大挙して駆けつけて、遊郭の大門を取り囲む。 
 それを知った光悦たちは武蔵の安全を考えて、郭で一晩を過ごすように手配する。 
 こうして吉野太夫の茶室で武蔵は一夜を過ごすことになるのだが、その時の彼の張りつめた態度が吉野太夫から柔らかく、かつ手厳しく批判されることになる。 
 常に闘いに備え、身を持するのが武士の嗜みと考えていた武蔵は、その批判の真意を色をなして問い詰める。と、吉野太夫は先ほど武蔵たちに弾いて聴かせた琵琶の胴を突然、鉈でたたき割ると、琵琶の音色に喩えた彼女なりの考えを語り始める。 
 琵琶の音色の微妙な変化は胴の内側に張られた一本の横木によって生み出されるもので、この横木はただ堅く強く張られているのではなく、微妙なゆるみがつけられており、そのゆるみ、しなりによって千変万化の音色が奏でられる。 
 人間の生き方もこの琵琶と同じである。もし今の武蔵のように、ゆるみやしなりをもたない琵琶があったとすれば、おそらく微妙な変化の音色が出ないばかりでなく、無理に弾こうとすれば糸は切れ、胴は避けてしまうにちがいないと、吉野太夫は言う。 
  そんな心の余裕のない武蔵が果たして敵に勝つことが出来るのであろうかと彼女は素朴に思うのである。 
 まさに虚をつかれ、本質を言い当てた言葉に武蔵は沈黙せざるえない。 
 おのれの未熟さを素直に認めざるをえなかったのである。 
  
 こうして新たなるものを学んだ武蔵は今度は吉岡一門の総力をあげた挑戦をうけることになる。 
 一乗寺下がり松での決闘である。 
 73人の敵を向こうにまわし、武蔵がひとりで戦いを挑むというこの場面は全5部作のなかでも最大のクライマックスとなる。 
 そしてここをどう撮るかが「宮本武蔵5部作」全体の評価の分かれ目のポイントになってくる。 
 そう考えた監督以下のスタッフたちはまずその要になるロケ地捜しに全力を注いだ。 
 こうして探し出されたのが自衛隊の演習場として知られた饗庭野(あえばの)の原野であった。 
 ここに巨大な人工の松を建てることで一乗寺下がり松の再現を試みたのである。 
 土に大きな穴を堀り、そこに大量のコンクリートを流し込み、電柱3本を立て、そのうえに松の外皮をはりつけることで巨大な下がり松が作られた。 
 第一部においても武蔵がつり下げられることになる巨大な千年杉を作り出したが、それに続いての巨木の製作である。 
 そしてそのどちらもがこの映画での重要な役割を果たしている。 
 さらにこの撮影は早暁のごくわずかの時間をねらって行うという厳しいものであった。 
 午前3時起床、すべての準備を終えて撮影可能な時間まで全員で待機、そしてわずかの時間をねらってのぶっつけ本番の撮影であった。 
 結局この場面の撮影だけで1ヶ月の日数がかかっている。 
 そしてこうした限られた時間内だけで撮影しなければならないという緊張感が画面に異様な迫力をもたらしたのである。 
 映画史に残る見事な決闘シーンはこうして完成した。 
 これは内田吐夢監督のリアリズムが到達したひとつの頂点であり、東映時代劇の、さらには日本映画の立ち回りが到達した究極の成果ともいえるものである。 
 白黒で撮影された十八分三十秒にのぼる決闘シーンはまさに息を呑むような迫力に満ちあふれている。 
  

 
製作 大川博 原作 吉川英治 脚本 鈴木尚之/内田吐夢
撮影 坪井誠 音楽 伊福部昭 美術 鈴木孝俊
出演 中村錦之助/入江若葉/木村功/丘さとみ/浪花千栄子/高倉健
江原真二郎/河原崎長一郎/佐藤慶/山形勲/花沢徳衛/国一太郎/谷啓
千田是也/東山千栄子/徳大寺伸/東野英治郎/岩崎加根子/織田政雄
 
 
 
 

 
 
 
 
 
宮本武蔵・巌流島の決斗
 
 
 

 
製作 大川博 原作 吉川英治 脚本 鈴木尚之/内田吐夢
撮影 坪井誠 音楽 伊福部昭 美術 鈴木孝俊
出演 中村錦之助/入江若葉/木村功/丘さとみ/浪花千栄子
片岡千恵蔵/高倉健/三國連太郎/千田是也/河原崎長一郎
中村是好/田村高廣/里見浩太郎/内田朝雄
 
 
 
 

 
 
 
 
 
飢餓海峡
 
 
 

 
監督: 内田吐夢  製作: 大川博  企画: 辻野公博/ 吉野誠一/ 矢部恒
原作: 水上勉  脚本: 鈴木尚也  撮影: 仲沢半次郎
美術: 森幹男  編集: 長沢嘉樹  音楽: 富田勲
出演: 三國連太郎/ 風見章子/ 左幸子/ 加藤嘉/ 伴淳三郎
 進藤幸/ 加藤忠/ 岡野耕作/ 菅原正/ 志摩栄/ 外山高士/ 河合絃司
 最上逸馬/ 安藤三男/ 曽根秀介/ 牧野内とみ子/ 北山達也/ 山本麟一/ 大久保正信
 矢野昭/ 西村淳二/ 遠藤慎子/ 田村錦人/ 沢彰謙/ 安城百合子/ 荒木玉枝/ 河村久子
 亀石征一郎/ 須賀良/ 八名信夫/ 久保一/ 北峰有二/ 三井弘次/ 沢村貞子/ 高須準之助
 藤田進/ 鈴木昭夫/ 関山耕司/ 斎藤三男/ 高倉健
 
 
 
 

 
 
 
 
 
真剣勝負
 
 
 

 
製作 椎野英之/大木舜二 原作 吉川英治 脚本 伊藤大輔
撮影 黒田徳三 美術 中古智 音楽 小杉友一郎
出演 中村錦之助/三國連太郎/沖山秀子/松山秀明/田中浩
 
 
 
 

 
 
内田吐夢の映画
 
監督INDEX
内田吐夢作品NO.1
加藤泰作品
 
 
 
 
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