2003年2月4日
 
 
 
THE BOURNE IDENTITY
ボーン・アイデンティティー
 2002年アメリカ作品

監督/製作: ダグ・リーマン 原作/製作総指揮: ロバート・ラドラム 
製作: パトリック・クローリー/ リチャード・N・グラッドスタイン 
製作総指揮: フランク・マーシャル 編集: サー・クライン 
脚本: トニー・ギルロイ/ ウィリアム・ブレイク・ヘロン 
撮影: オリヴァー・ウッド 音楽: ジョン・パウエル 
出演: マット・デイモン/ フランカ・ポテンテ/ クリス・クーパー 
 クライヴ・オーウェン/ ブライアン・コックス/ ガブリエル・マン 
 アドウェール・アキノエ・アグバエ/ ウォルト・ゴギンズ  
 ジョシュ・ハミルトン/ ジュリア・スタイルズ/ オルソ・マリア・グエリーニ 
 ティム・ダットン 

 ロバート・ラドラム原作「暗殺者」を、マット・デイモン主演で映画化したサスペンス映画。 
 嵐の海を瀕死の状態で漂っていた男が漁船に助け出される。 
 背中に2発の銃弾を受けていたものの、奇跡的に回復する。 
 だが彼はすべての記憶を失っていた。 
 唯一の手がかりは体に埋め込まれたカプセルと、そこに記された銀行の貸し金庫のナンバーだけ。 
 銀行を訪れた彼が金庫を開けると、そこには何枚ものパスポートと大金と拳銃があった。 
 そして分かったことはジェイソン・ボーンという名前と、アメリカ国籍、そして現住所はパリということだけ。 
 その情報をもとに自らのアイデンティティを求めてパリへと向かう。 
 だが彼の行く手にはつぎつぎと暗殺者の影が・・・・。 
 なぜ自分は狙われるのか。そして、敵はいったい誰なのか。 
 すべてが闇に包まれたなか、自分でも驚くほどの体力と身についていた特殊な戦闘能力でつぎつぎと襲いかかる危機を乗り越えていく。 
  
 アメリカ映画だが、舞台がヨーロッパということで従来のスパイ・アクションとは違った雰囲気を醸し出している。 
 また「グッド・ウィル・ハンティング」や「リプリー」で、どちらかといえばナイーブで優しいイメージの強かったマッテ・デイモンが最強のスパイを演じるというのも、逆にスパイらしいリアルさがあって、意外性のあるキャスティングが功を奏している。 
 この作品に出演するために彼は数ヶ月間、マーシャル・アーツの習得や肉体改造に取り組んだというだけあって切れのあるアクションを見せている。 
 記憶を失ってはいるものの、危機に際しては体に刻み込まれた特殊な戦闘能力を無意識のうちに発揮するという設定にいささかも違和感を感じさせない。 
 スパイ・アクション映画といえば派手な爆発や銃撃戦がつきものだが、この映画ではそうしたものを極力抑え、肉体と肉体がぶつかり合うオーソドックスなアクションだけで迫力あるシーンを作りだしている。 
 欲を云えばそれがうまく成功しているだけに、そうしたアクション・シーンをもっと見せてもらいたかった。 
 またミニ・クーパーを使ったカー・チェイスも見どころで、パリの街を縦横無尽に走り回るシーンには圧倒された。 
 狭い路地や階段、石畳のうえを小回りの利くミニ・クーパーが猛スピードで走る姿は迫力満点である。 
 スピ−ド、スリル、サスペンスがうまくかみあった、おすすめのアクション映画である。
 
 
  
 
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