2002年12月16日
 
 
 
 
火垂
 2000年日本作品

監督/脚本/撮影/音楽: 河瀬直美  製作/プロデューサー: 仙頭武則 
製作: 塩原徹/ 長瀬文男/ 滝島優行/ 仙頭武則  
撮影: 猪本雅三  美術: 部谷京子  音楽: 松岡奈緒美  
録音: 木村瑛二  照明: 鈴木敦子  
出演: 中村優子/ 永澤俊矢/ 光石研/ 小野陽太郎/ 杉山延治 
 柳東史/ 武村瑞穂/ 福井美香/ 山本善之/ 宮崎快尭 

 監督は、『萌の朱雀』で97年カンヌ国際映画祭カメラ・ドール賞(新人監督賞)を史上最年少で受賞した河瀬直美。 
 故郷、奈良にこだわり続ける彼女は今回も同じく奈良を舞台に、孤独なストリッパーと陶工との出会いと再生を描いている。 
 そしてこの映画でロカルノ映画祭「国際批評家連盟賞」と「ヨーロッパ国際芸術映画連盟賞」を受賞している。 
 なるほど確かに力作であり意欲作ではある。 
 だが、はっきり言ってこれは完全な失敗作だ。 
 まず何よりも上映時間が長すぎる。 
 これだけの題材で2時間44分というのはあまりに苦痛だ。 
 途中何度も眠気を押さえるが大変だった。 
 さらに主人公のストリッパーが抱える孤独や苦しみがあまり迫ってこない。 
 単なるだだっ子の勝手気ままな振る舞いとしか見えてこないのだ。 
 またセミドキュメンタリーな演出であるにもかかわらず主人公たちの行動にリアリティーがなく、薄っぺらな印象がぬぐえない。 
 決定的なのはそれがとても気恥ずかしいということだ。 
 ドキュメンタリー・タッチの演出で自然さを追求したのだろうが、そのねらいが逆に不自然さを招いている。 
 東大寺二月堂のお水取り、元興寺の万燈会といった奈良の行事が印象的に映し出され、風景は美しく、人々の暮らしぶりもそれなりに描かれて、奈良という土地が持つ独特の空気感のようなものが伝わってくるだけに、描かれたドラマの破綻がよけい目についてしまう。 
( 2002/12/30 )
 
 
 
  
 
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