2002年12月10日
 
 
 
 
ターン
 2000年日本作品

 
監督: 平山秀幸  製作: 近藤有希/ 石川冨康/ 宮川鑛一/ 椎名保   
プロデューサー: 牧山真智子/ 岡田裕  原作: 北村薫  脚本: 村上修   
撮影: 藤澤順一  視覚効果: 橋本満明  美術: 中澤克巳   
編集: 奥原茂  音楽: ミッキー吉野  音響効果: 伊藤進一   
録音: 宮本久幸  整音: 橋本文雄   
出演: 牧瀬里穂/ 中村勘太郎/ 倍賞美津子/ 北村一輝 
 柄本明/ 松金よね子/ 小日向文世/ 小林麻子/ 桜井勝 
 川倉正一/ 三島裕/ 大場一郎/ 齊藤剛/ 森田純平/ 川原亜矢子 

 いつもと変わらぬ日常の世界、だがそこは自分以外誰も存在しない世界。 
 そんな不思議な時空に迷い込んだひとりの女性の揺れ動く姿を描いたファンタジー。 
 主人公は絵画教室で子供たちに版画を教えながら、プロの銅版画家を目指す27歳の女性。 
 ある日彼女は車で教室へ向かう途中、トラックと正面衝突をしてしまう。 
 すると次の瞬間、自宅の居間でうたた寝をしていた時間に逆戻りしてしまう。 
 事故は夢だったのか、怪訝に思いながら目覚めた彼女が外出をすると、そこはいつもと変わらぬ街並みだが人の姿がどこにも見えない。 
 さらに事故にあった午後2時15分になると決まったように1日前の同じ時間に戻ってしまう。 
 そんな不思議な世界に彼女は閉じ込められてしまったのである。 
 孤独と単調さしかない毎日、そのなかで懸命に生き抜こうとする彼女のもとにある日突然一本の電話がかかってくる。 
 それをきっかけにその世界の意味するものが少しづつ見えてくるようになっていく。 
 果たしてその意味するものとは? 
 これは臨死体験とタイムパラドックスを巧みに結び付けてできた物語だ。 
 主人公を演ずるのは牧瀬里穂。 
 絶望的な状況に置かれながらもけっして自分を見失うことなく懸命に生きようとする主人公の健気さが彼女のキャラクターとうまく合っている。 
 またショートカットにしたヘアスタイルや地味で目立たないながらも気配りのきいたファッションが銅版画家を目指す女性らしい雰囲気をさり気なく醸し出していて魅力的。 
 そんな魅力にひきずられてごく自然に主人公に感情移入してしまう。 
 この映画で彼女は毎日映画コンクールの主演女優賞に選ばれたということだが、それはじゅうぶんに納得できるものだ。 
 北村薫の同名小説が原作。 
 監督は平山秀幸。 
 彼の作品では「愛を乞うひと」の評価が高いが、個人的な好みからいえばこちらのほうに軍配をあげたくなる。 
 さわやかで後味のいい映画である。 
(2002/12/10)
 
 
 
  
 
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