2001年12月NO.4
 
 
 THE CORRUPTOR
11/14 NYPD15分署

 
●監督:ジェームズ・フォーリー ●脚本:ロバート・プッチ  
●製作:ダン・ハルステッド ●製作総指揮:ビル・カラッロ    
●撮影:ファン・ルイス=アンシア ●音楽:カーター・バーウェル 
●出演:チョウ・ユンファ/マーク・ウォールバーグ/リック・ヤン/バイロン・マン  
 ポール・ベン=ヴィクター/アンドリュー・パン/エリザベス・リンデイ  
  
1999年アメリカ作品 


 
 DIE BRUCKE
11/14 

 
●監督:ベルンハルト・ヴィッキ  
●脚本:ミハエル・マンスフェルトカール・ウィルヘルム・フィフィア  
●撮影:ゲルト・フォン・ボウニン ●音楽:ハンス=マーティン・マジェウスキー 
●出演:フォルカー・ボーネット/カール・M・バールツァー 
 フリッツ・ヴェッパー/ミヒャエル・ヒンツ  
1959年ドイツ作品 


 
 
11/15 ジャコ万と鉄

 
●監督・脚本:谷口千吉 ●原作: 梶野悳三 ●脚本:黒澤明  
●製作:田中友幸 ●美術:北辰雄 ●編集:坂東良治     
●撮影:瀬川順一 ●音楽:伊福部昭 
●出演:三船敏郎/月形龍之介/進藤英太郎/原泉子/藤原釜足 
 島田敬一/浜田百合子/松本光男/久我美子/英百合子/清川虹子  
 小杉義男/柳谷寛/長浜藤夫/花沢徳衛/松本平九郎/堀江幹  
  
1949年東宝作品 


 
 LA FETE A HENRIETTE
11/18 アンリエットの巴里祭

 
●監督・脚本:ジュリアン・デュヴィヴィエ ●脚本:アンリ・ジョルソン  
●撮影:ロジェ・ユベール ●音楽:ジョルジュ・オーリック 
●出演:ダニー・ロバン/ミシェル・オークレール/ミシェル・ルー/ヒルデガルド・ネフ  
 ポーレット・デュボスト/ジュリアン・カレット/ジャン・ドビュクール   
  
1954年フランス作品 

 ひとりは犯罪やバイオレンスが好きな作家、ひとりはロマンチックなラブストーリーが好きな作家、水と油のように嗜好が違うふたりの作家が共同で脚本を書くよう依頼されたことから起きる珍騒動を名匠デュヴィヴィエがコミカルなタッチで描いている。 
 その悪戦苦闘と同時進行で作られた物語が劇中劇として描かれていくが、意見の食い違いから起きるちぐはぐさがそのまま物語に反映されていく。 
 大筋は若きパリジェンヌ、アンリエットの恋物語なのだが、そこは犯罪好きの作家ゆえ、ただのラブストーリーにはならず、アンリエットがつぎつぎと犯罪に巻き込まれては危険な目にあってしまう。 
 そしてそれをラブストーリー好きの作家が本来の路線に引き戻すといったふうで、ふたりの間で激しく綱引きが行われていく。 
 さらに彼らの秘書までが頭を突っ込んでは横やりを入れるといった調子で、物語は目まぐるしく二転三転していくことになる。 
 このまま進んでいけばどんな支離滅裂な物語になってしまうのかといった心配をよそに次第に辻褄が合ってゆき、こちらもいつしかそんな物語のなかに強く引き込まれていってしまうのだ。 
 そして物語の最後は見事なハッピーエンドで締めくくられることになるのだが、映画ではさらに秀逸なオチがつくというおまけが用意されている。 
 それは先ほどまでアンリエットの相手役で出演していたミシェル・オークレールに作家が脚本を見せると、彼はつぎのように答える。 
 「すごく面白い話だけど、僕はもうこの映画には出たことがありますよ。」 
 思わずニヤリとさせられるオチである。 
 デュヴィヴィエのセンスあふれる映像と遊び心いっぱいの楽しい映画であった。 
 ちなみにオードリー・ヘプバーン主演の「パリで一緒に」はこの映画のリメイクである。 
2001/12/20 

 
  
 
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