2000年8月 NO.4
  
 
 NOISE
8/17 ノイズ

 
●監督・脚本:ランド・ラビッチ ●製作総指揮:マーク・ジョンソン  
●製作:アンドリュー・レイザー ●編集:スティーブ・ミルコビッチ  
●撮影:アレン・ダビュー ●美術:ジャン・ロールフ ●音楽:ジョージ・S・クリントン  
●出演:ジョニー・デップ/シャーリズ・セロン/ジョー・モートン/クレア・デュバル  
 ニック・カサヴェテス/ドナ・マーフィー   
 
1999年アメリカ作品 

 NASAの宇宙飛行士スペンサー・アマコスト(ジョニー・デップ) は宇宙空間での作業中に突然事故に見舞われる。 
 それは謎めいたやりとりを最後に地上との交信が途絶えたわずか2分間の出来事だった。 
 命の危険にさらされたスペンサーだったが、NASAの懸命の救出劇によって奇跡的に助かり、無事地球への生還を果たすことになる。 
 こうして愛する妻ジリアン(シャーリーズ・セロン)のもとに帰ってきたスペンサーだったが、事故のことにはいっさい触れず、何事もなかったかのような彼の態度にジリアンは以前の夫とは違う何かを感じ、かすかな疑惑をもつようになる。 
 そしてスペンサーと共に生還を果たしたアレックス(ニック・カサヴェテス)が謎の死を遂げ、妻のナタリー(ドナ・マーフィー)もバスタブの中でラジオを抱えたまま感電死する、という事件が起きたことからその疑惑はいっきに膨らんでいく。 
 さらにジリアンが双子を妊娠し、亡くなったナタリーも実は双子を身ごもっていたのだという事実が判明したことからこの疑惑はさらに確かなものとなっていく。 
 徐々に膨れ上がる夫への疑惑、迫り来る恐怖、空白の2分間に何があったのか、ジリアンの心は混乱し、次第に精神的に追いつめられていく。 
 そしてわれわれ観客もジリアン同様疑心暗鬼の堂々めぐりのなかに陥っていくことになる。 
 果たして何が真実なのか?ひょっとしてこれはジリアンのひとりよがりの妄想にすぎないのではないか?そんな疑問に引きずられながらラストまでいっきに進んでいくことになる。 
 こうしたサスペンスをヒッチコックばりに高めていく手法はなかなか鮮やかだ。 
 また大がかりなSFXを多用せずに描く姿勢にも好感が持てる。 
 さらにジョニー・デップ、シャーリーズ・セロンの主役ふたりがともに適役で、陰影のある演技を見せているのも見どころだ。 
 派手さはないが、じっくりと見せるミステリーの秀作といえるだろう。

 
 
 BRINGING OUT THE DEAD
8/24 救命士

 
●監督:マーティン・スコセッシ ●脚本:ポール・シュレイダー  
●製作総指揮:アダム・シュローダー/ブルース・S・パスティン 
●製作:スコット・ルーディン/バーバラ・デ・フィーナ ●原作:ジョー・コネリー  
●撮影:ロバート・リチャードソン ●音楽:エルマー・バーンスタイン  
●出演:ニコラス・ケイジ/パトリシア・アークエット /ジョン・グッドマン  
 ビング・レイムズ /トム・サイズモア/マーク・アンソニー   
 
1999年アメリカ作品 

 

 
 
 AMY
8/26 エイミー

 
●監督・製作:ナディア・タス   
●製作・脚本・撮影:デヴィッド・パーカー   
●出演:アラーナ・ディ・ローマ/レイチェル・グリフィス  
 ベン・メンデルソン/ニック・バーカー   
 
1997年オーストラリア作品 


 
 
 A MATTER OF LIFE AND DEATH
8/27 天国への階段

 
●監督:マイケル・パウエル/エメリック・プレスバーガー   
●音楽:ブライアン・イースデイル   
●出演:デヴィッド・ニーヴン/キム・ハンター/レイモンド・マッセイ  
 ロジャー・リヴセイ/ロバート・クート/マリウス・ゴーリング   
 
1946年イギリス作品 


 
 
 THE COUNTRY GIRL
8/31 喝采

 
●監督・脚本:ジョージ・シートン ●原作:クリフォード・オデッツ   
●製作:ウィリアム・パールバーグ   
●撮影:ジョン・F・ウォーレン ●音楽:ヴィクター・ヤング 
●出演:ビング・クロスビー/グレイス・ケリー/ウィリアム・ホールデン     
 
1954年アメリカ作品 


 
 
 
 
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