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●監督:ブライアン・デ・パルマ ●脚本:ジム&ジョン・トーマス/グラハム・ヨスト
●製作総指揮:サム・マーサー ●製作:トム・ジェイコブソン ●視覚効果:ジョン・ノール/ホイト・イートマン ●音楽:エンニコ・モリコーネ ●出演:ゲーリー・シニーズ/ティム・ロビンス/ドン・チードル/コニー・ニールセン ジェリー・オコーネル/キム・デラニー 2000年アメリカ作品
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時代は「2001年宇宙の旅」よりさらに19年経った2020年という年。
人類初の火星到着を果たしたNASAの探査チームが突然原因不明の事故によって連絡を断ってしまう。 そこで救出に向かうためのミッションが直ちに進められることになり、新たな宇宙飛行士たちが集められることになる。 この救出劇をSF作品初の演出となるブライアン・デ・パルマ監督が例によって華麗なカメラ・テクニックによって見せてくれる。 だが基本的にはキューブリックの「2001年宇宙の旅」の特撮シーンをなぞったようなところが多く、新鮮味は少ない。 ただしデ・パルマ流のサスペンスの盛り上げ方で味付けしていくところはやはりさすがで、なかなか緊迫した場面がいくつも続いていく。 そして膨らんだ謎が解明されるラストへと続いていくが、これがなるほどという側面とちょっとばかり物足りないという側面の両方を備えており、いささか複雑な気分であった。 |
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●監督・製作:クリント・イーストウッド ●原作:アンドリュー・クラヴァン
●脚本:ラリー・グロス/ポール・ブリックマン/スティーヴン・シフ ●製作:リチャード・D・ザナック/リリ・フィニー・ザナック ●撮影:ジャック・N・グリーン ●音楽:レニー・ニーハウス ●出演:クリント・イーストウッド/アイザイア・ワシントン/リサ・ゲイ・ハミルトン ジェームズ・ウッズ/ダイアン・ベノーラ/デニス・リアリー 1999年アメリカ作品
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●監督・脚本・撮影・編集:塚本晋也 ●原作:江戸川乱歩
●製作:中澤敏明 ●衣装:北村道子 ●美術:佐々木尚 ●音楽:石川忠 ●出演:本木雅弘/りょう/筒井康隆/もたいまさこ/麿赤兒/田口トモロヲ 村上淳/内田春菊/浅野忠信/竹中直人/藤村志保 1999年東宝作品
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カルトな映像世界を創造し続ける塚本晋也監督が江戸川乱歩の世界を描くとどういった妖しい世界が現出してくるのだろうか、そんな興味をもちながらこの映画を観た。
ここではいわゆる「暗黒舞踏派」が表現する異形の世界を借りることで乱歩の世界を描こうと試みている。 すなわち「暗黒舞踏派」のトレードマークである白塗り、眉剃り、さらに前近代的かつ前衛的なテイストを盛り込むことで猟奇的な乱歩世界の構築を目指そうとしているのだ。 とくに双生児の片割れである捨吉が育った貧民窟にそれが顕著に現れている。 捨吉の育ての親には「暗黒舞踏派」を代表する舞踏家、麿赤児が扮しており、さらに彼らの芸人仲間はみな「暗黒舞踏派」のメンバーによって演じられている。 こうした得体の知れない異形の集団の蠢きによって独特の美意識を醸し出してはいるが、いささか行儀がよすぎるという印象だ。 もっと破天荒で悪徳の匂いを放っていれば、この作品は大傑作になったに違いないと思わせるものがあるのだが、残念ながらその一歩手前で終わっている。 猟奇と悪徳の大パノラマとなるはずが、それを形でなぞっただけになっている。 結局捨吉の行動の原動力ともなるドス黒い怨念の書き込み不足がこの映画のいちばんの弱点であろう。 |
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●監督:スティーブン・ソダーハーグ ●脚本:スザンナ・グラント
●製作:ダニー・デビート/マイケル・シャンバーグ/ステイシー・シャー ●撮影:エド・ラクマン ●美術:フィリップ・メッシーナ ●音楽:トーマス・ニューマン ●出演:ジュリア・ロパーツ/アルバート・フィニー/アーロン・エッカード マージ・ベルゲンバーガー/チェリー・ジョーンズ/ピーター・コヨーテ 2000年アメリカ作品
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●監督・脚本:トム・テュクヴァー ●製作:シュテファン・アルント
●音楽:ラインホルト・ハイル/ジョニー・クリメック フランカ・ポテンテ/トム・テュクヴァー ●撮影:フランク・グリーベ ●出演:フランカ・ポテンテ/モリッツ・ブライプトロイ/ヘルベルト・クナウプ ニーナ・ペトリ/アルミン・ローデ 1998年ドイツ作品
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題名通り、全編主人公のローラが走る。全力疾走で走る。
恋人の命を救うために、10万マルクの金を調達するためにローラは走る。 残された時間はわずか20分。この時間にふたりの人生すべてをかけてローラは走る。 そしてカメラもひたすら走るローラを追い続ける。 このシンプルさがいい。 まさに映画は「モーション・ピクチャー」であるということをこの映画は再認識させてくれるのだ。 映画はなんといっても動く面白さだということをいまさらながらに気づかせてくれる。 そしてこの単純明快な20分のストーリーを手を変え品を変え、3回も繰り返して見せてくれるのだ。 人生はこんなにも多くの偶然に支配されて動いていくのだということを示しながら。 そのちょっとしたズレによって変わっていくそれぞれの結末が面白い。 そしてこのシンプルなストーリーを飽きさせずに見せるスピーディーなカメラ・テクニックが新鮮だ。 時にアニメを使い、時に画面を分割させるなどのテクニックが心地よい躍動感を生んでいる。 さらにそれを軽快なジャーマン・ロックが後押しする。 まさにあっという間の80分であった。 最近のドイツ映画の活きの良さをもっともよく表した映画といえるだろう。 |
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