1999年10月
 
 
 
 
10/9 レイニング・ストーンズ
(93イギリス)
 
 
  

  
 イギリスの労働者階級の人間を一貫して描き続けるケン・ローチ監督がこの映画では失業中の男を主人公にして、ごくありふれた人間の苦しく、だが心暖まる生活を描いている。 
 映画はふたりの中年男が必死になって羊を追うユーモラスな場面から始まる。 
 ふたりは失業中の身で、羊を盗み、その肉を売って金を得ようとするのだが、なかなか目論見どおりにはいかない。 
 それどころか、ちょっとした不注意から大事な足であるバンを盗まれてしまう。 
 このエピソードが物語るように男たちの生活はことごとく運に見放されており、先の見えない生活である。 
 さらにこうした生活のなかで主人公のボブは7才になる娘の正餐式を迎えることになる。 
 正餐式とはカトリックの重要な儀式のひとつで、子供がある年齢に達すると行われる。 
 一生の記念になるこの儀式に信者たちは分不相応な費用をかける傾向があるようで、敬虔なカトリック信者であるボブも失業中の身でありながら、その習慣に倣おうとしている。 
 そんなボブの態度を心配する神父が教会の貸しドレスを利用するように忠告するが、ボブは耳を貸そうとはしない。 
 そして結局は妻にも内緒で高利の借金に手を出してしまい、このことが原因でひと騒動が持ち上がることになる。 
 こうした話がケン・ローチの確かで暖かな眼差しによって描かれていく。 
 最初は頑なで独りよがりなボブの態度に反撥を感じながら観ていたのだが、次第にその一生懸命さに引き込まれていき、気がつくとそんな彼を応援する気分になっている。 
 そして期待通りの顛末まで、監督の計算通りに乗せられてしまったのである。 
 ケン・ローチ監督の人間に対する限りない優しさと希望を感じさせられる佳作である。 
 題名の「レイニング・ストーンズ」とは「氷雨」のことで、劇中ボブの義父がボブの生活を喩えて云うセリフ「毎日氷雨が降っているようなもの」から採られている。 
  

 
製作 サリー・ヒビン 監督 ケン・ローチ 脚本 ジム・アレン
撮影 バリー・アクロイド 音楽 スチュアート・コープランド
出演 ブルース・ジョーンズ/ジュリー・ブラウン/ジェマ・フェニックス
リッキー・トムリンソン/マイク・ファロン/トム・ヒッキー
 
 
 
 
 
 
 
10/11 勝利者
(57日活)
 
 
  
  
 石原裕次郎デビュー2作目の作品。主演は三橋達也であるが、裕次郎のほうが断然光って見える。 
 やはりこの頃の裕次郎には独特のオーラが感じられる。 
 この作品以後、同年に「鷲と鷹」「嵐を呼ぶ男」(両作品とも「勝利者」と同様井上梅次監督作品)「俺は待ってるぜ」と続いて大ブレイクすることになるが、これはその前哨戦ともいうべき位置にある作品である。 
 NHK、BS放送企画「日本映画100本」による放映。 
  

 
監督 井上梅次 原作 キノ・トール/小野田勇
脚本 舛田利雄 撮影 岩佐一泉 音楽 小杉太一郎
出演 三橋達也/石原裕次郎/北原三枝/南田洋子/宍戸錠
 
 
 
 
 
 
 
10/13 ガッジョ・ディーロ
(97フランス/ルーマニア)
 
 
  
  
 「ガッジョ・ディーロ」とはロマ(ジプシー)の言葉で「よそ者」を意味する。 
 これは死んだ父親が生前愛聴していたロマの歌手、ノラ・ルカを捜してパリからルーマニアにやってきた青年ステファン(ロマン・デュリス)のことを指している。 
 彼があるロマの村を通りかかったとき、酔っぱらったロマの老人イシドールから強引に酒を勧められたことからその村に住みつくことになる。 
 この風変わりな珍客をロマの村人たちは「ガッジョ・ディーロ」と呼ぶ。 
 最初は得体の知れないよそ者ということで村人たちから警戒されていたステファンだったが、イシドールの熱心な説得によって徐々に認知されるようになっていく。 
 こうして村での生活が始まるのだが、彼にとっては何もかもが新鮮な体験であり、次第にロマの人々の生活や人生に魅せられていく。 
 そしてロマの言葉のわからない彼の通訳をすることになったサビーナ(ローナ・ハートナー)と愛し合うようになることでその思いはますます深まっていくことになる。 
  
 監督はトニー・ガトリフ、彼自身がロマであるということもあって、この映画はマイノリティであるロマに対する熱い想いが感じられるものになっている。 
 そしてロマたちの自然と共生する大らかで逞しい生き方が魅力的に描かれている。 
 うれしいにつけ、悲しいにつけ、常に歌と踊りで感情を表現するロマたちの姿には嘘偽りのない人間本来のピュアな生き方が感じられる。 
 主人公ステファン同様、彼らの生き方に魅了されてしまう。 
 とくに野生動物を思わせるような激しさをもったサビーナとストレートな生き方をしているイシドールのふたりが印象に残る。 
 イシドールを演じるのはイシドール・サーバンという本物のロマで、素人の俳優であるが、とても素人と思えない存在感である。 
 彼の踊る悲しみのダンスが素晴らしい。 
  

 
監督・脚本・音楽 トニー・ガトリフ 撮影 エリック・ギシャール 美術 ブリジット・ブラッサール
出演 ロマン・デュリス/ローナ・ハートナー/イジドール・サーバン
 
 
 
 
 
 
 
10/17 ガールズ・ナイト
(97イギリス)
 
 
  
  
 親友でもあり、義理の姉妹でもあるふたりの中年女性の友情と別れを切々と描いた秀作である。 
 イギリスの小さな町に住むジャッキー(ジュリー・ウォルターズ)とドーン(ブレンダ・ブレッシン)は、小学校以来の親友同士である。 
 さらにドーンの夫はジャッキーの弟という関係である。 
 そんなふたりだが、性格も生き方も水と油のように違っている。 
 ジャッキーは勝ち気な性格で誰とでもすぐにぶつかってしまう。 
 一方ドーンは鷹揚で誰でも受け入れることのできる素直な性格の持ち主である。 
 夫とうまくいっていないジャッキーは年下の男との浮気で憂さを晴らしている。 
 だがドーンのほうは夫との良好な夫婦関係を保っており、穏やかな生活を送っている。 
 ふたりはともに同じ工場で働きながら、週末には「ガールズ・ナイト」と呼ばれるビンゴ大会に参加することを唯一の楽しみに平凡な毎日を送っている。 
 そんなある日、いつものように出かけたビンゴ大会でドーンが10万ポンドの大当たりを当ててしまうのである。 
 そしていつもそうしていたように賞金をジャッキーと山分けにする。 
 こんなところにも鷹揚なドーンの性格が現れている。 
 こうして思わぬ大金を手にしたドーンの身にそれと引き替えるかのような災難が降りかかる。 
 癌で余命幾ばくもないということが判明するのだ。 
 山分けされた賞金を頼りに家を出て、愛人のもとに転がり込み、結局はその関係も破綻してしまったジャッキーがその事実を知ると、突然ドーンがいつも夢に描いていたラスベガス旅行を強引に実現させてしまうのである。 
 こうしてふたりのセンチメンタル・ジャーニーが始まる。 
 少女のようにはしゃぐふたり。 
 そしてこの旅行によってこれまでのふたりの間を振り返り、お互いのかけがえのなさを改めて思い、さらに絆を強くするのである。 
 慰めるつもりだったジャッキーだったが、逆にドーンから人生における大切なことを教わることになる。 
 「本当の幸せは人を深く愛すること」と云うジャッキーはラスベガスでの夢のような体験を終えると家族のもとへと帰り、その言葉どおりの生を全うする。 
  
 ふたり中年女性の友情物語という以上の、人生をしみじみと感じさせる物語である。 
 失った者の本当の大切さを失って初めて気づかされるというよくあるパターンがここでも繰り返されることになるのだが、それでも葬儀の席でジャッキーが話す亡きドーンへの強い思いには思わず泣かされてしまう。 
 その嘘偽りのない真摯な思いには深い人生の真実が語られている。 
  
 この映画は実際に親友を癌で亡くしたケイ・メラーの手によって書かれている。 
 それだけにこの映画で語られている言葉の数々が強く胸に響いてくるのである。 
  
 
製作総指揮 ピッパ・クロス 製作 ビル・ボイス
監督 ニック・ハラン 脚本 ケイ・メイラー 撮影 デヴィッド・オッド
出演 ブレンダ・ブレッシン/ジュリー・ウォルターズ/クリス・クリストファーソン
ジェームズ・ガダス/ジョージ・コスティガン/フィリップ・ジャクソン
 
 
 
 
 
 
 
 
1/17 マイ・フレンド・メモリー
(98アメリカ)
 
 
  
  
 身体ばかり大きくてまわりの子供たちからバカにされてる学習障害児のマックスが隣に越してきた難病を抱えた少年ケビンの前向きな生き方に感化されることで次第に障害を乗り越えていくという話である。 
 映画はマックスの回想によって進んでいく。 
 そしてそれはケビンから読むことを薦められた小説「アーサー王物語」の章立ての体裁をなぞったような形になっており、マックスが自ら書きつづったものである。 
 この「アーサー王伝説」が物語の骨格をなす大きなキーポイントにもなっている。 
 すなわち体の弱いケビンの何事にも負けない強い精神力はこの「アーサー王伝説」が源泉になっており、自らをアーサー王伝説の騎士になぞらえることによって困難な現実を乗り越える力を得ようとしているのである。 
 そしてこの伝説をマックスにも教えることでともに冷ややかな現実と戦う相棒となるのである。 
 マックスがケビンを肩車することによってふたりの身体があたかも合体し、まったく別な人間に生まれ変わったような気分になっていく。 
 こうしてマックスの頑健な肉体とケビンの明晰な頭脳を併せ持った「勇者フリーク」が誕生することになる。 
 そしてアーサー王伝説に従った勇者の生き方「勇者の価値はその行動で決まる」を実践していくことになる。 
 そうすることでそれまで諦めていた現実の様々な困難を乗り越えられるようになっていく。 
 さらにマックスは彼のトラウマともなっていた「妻を殺した殺人者としての父」とも正面切って立ち向かう勇気を持つようになっていく。 
 世の中から疎んじられバカにされ続けていた孤独なマックスがケビンの励ましによって次第に本来の自分を取り戻していく姿は感動的である。 
 どんなに価値がないように思える人間のなかにも隠された素晴らしいものが眠っているということをこの映画は教えている。 
 そして愛と勇気を尽くして前向きに生きることで時にはそれが目覚めることもあるのだということも。 

  彼らふたりを見守り支える大人たち、ケビンの母親をシャロン・ストーンが、マックスの祖父母をハリー・ディーン・スタントンとジーナ・ローランズがそれぞれに好演しているのもなかなかいい。 
 また冒頭流れるスティングの歌う主題歌「フリーク・ザ・マイティ」も心に残る。 
 心暖まる物語である。 
  


 
製作 ジェーン・スターツ、サイモン・フィールズ
監督 ピーター・チェルソム 原作 ロッドマン・フィルブリック「フリーク・ザ・マイティ」
脚本 チャールズ・リーヴィット 撮影 ジョン・デ・ボーマン 音楽 トレヴァー・ジョーンズ
出演 エルデン・ヘンソン/キーラン・カルキン/シャロン・ストーン/ジーナ・ローランズ
ハリー・ディーン・スタントン/ロレッタ・リー/ジリアン・アンダーソン/ジェームズ・ガンドルフィーニ
 
 
 
 
 
 
 
 
11/19 上海グランド
(96香港)
 
 
  
  
 1930年代の上海を舞台にふたりの男が暗黒街で頭角を現していく様子をスタイリッシュに描いた物語である。 
 そして彼らふたりがひとりの女性を同時に愛したことからふたりの関係が微妙に揺れ動く。 
 そんな3人の愛と友情を暗黒街の激しい抗争を背景に鮮烈に描いていく。 
 香港映画らしいケレン味たっぷりな映像に溢れている。 
 さらに30年代の上海を再現したロケ・セットが素晴らしい。 
 人間たちの欲望渦巻く「魔都」上海の妖しさが見事に再現されており、画面に重厚さを与えている。 
 香港映画や中国映画を観るたびに思うことだが、こうしたセットやロケセットの美術が実に見ごたえがある。 
 こうしたものを目にするにつけても、やはり中国の歴史の底知れない深さというものをあらためて思ってしまう。 
 だからこそ、そこで繰り広げられる人間ドラマにも厚いリアリティが加わってくるのであろう。 
 この映画にしてもけっして一級品の出来というわけではなく、むしろいろんな破綻が目につくほうだが、それでもそうした背景に後押しされてなかなかの魅力を発散しているのである。 
 とくに「欲望の翼」以来の共演となったアンディ・ラウとレスリー・チャンのカッコよさが十二分に引き出されているのが特筆すべきところであろう。 
 短く燃え尽きる男たちの美しさが遺憾なく描かれているのである。 
  
 
製作 ツイ・ハーク 監督・脚本 プーン・マンキッ 脚本 サンディ・ショウ
撮影 プーン・ハンサン 美術 ブルース・ユー 音楽 ウー・ウァイラッ
出演 アンディ・ラウ/レスリー・チャン/ニン・チン/ン・ヒンゴッ/アマンダ・リー
ラウ・シュン/アルメン・ウォン/チャン・キンヤッ/チョン・ウソン
 
 
 
 
 
 
 
10/20 ディープ・ブルー
(99アメリカ)
 
 
  
  
 またしてもサメが人間を襲う映画である。 
 スピルバーグの「ジョーズ」が作られて以来何本もの類似作品が作られてきたが、どれひとつとして成功した作品はない。 
 この路線に限ってはこれまでに柳の下にドジョウは2匹いなかったわけだが、この作品でようやく2匹目のドジョウが現れたようである。 
 さらに「カットスロート・アイランド」「ロング・キス・グッドナイト」といまひとつアクションに冴えを失っていたレニー・ハーリン監督が3年ぶりにこの作品を撮ることでようやくにして蘇ったようである。 
 宣伝文句にあるように「ジョーズの100倍怖くて、100倍スリリング!」というのはいかにも大げさだが日進月歩で進化しつつあるSFX技術を駆使したサメの映像はなかなかの怖さとスリリングさである。 
 十分に映画的興奮に浸って楽しめるレベルの高さである。 
 ただし、作品的にはやはり「ジョーズ」には敵わないというのが私の印象ではあるが。 
 しかしそんな比較はさておき、動物パニックものとして、またSF映画としても実によくできた映画であることは間違いがない。 
 とにかくサメに襲われる恐怖と脱出のスリルを思う存分堪能できる映画である。 
  
 
製作総指揮 ダンカン・ヘンダーソン/ブルース・バーマン
製作 アキバ・ゴールズマン/トニー・ラドウィグ/アラン・リーシュ
監督 レニー・ハーリン 撮影 スティーブン・ウィンドン
 脚本 ダンカン・ケネディー/ドナ・パワーズ/ウェイン・パワーズ
美術 ウィリアム・サンデル 音楽 トレバー・レイビン
出演 サフロン・バローズ/トーマス・ジェーン/LL・クール・J/サミュエル・L・ジャクソン
ジャックリーン・マッケンジー/マイケル・ラパポート/ステラン・スカラスゲード
 
 
 
 
 
 
 
 
10/20 推手(PUSHING HANDS)
(91台湾/アメリカ)
 
 
  
  
 家族の問題を異文化同士のぶつかり合いのなかで描き続けるアン・リー監督のデビュー作である。 
 「推手」とは太極拳の組み手のひとつで、主人公の朱老人が太極拳の名手であるところからこの題名がつけられており、「自分を無にし、相手の動きに合わせて闘う」という極意がこの作品の底に流れるテーマのひとつにもなっている。 
 故郷の北京を離れ、ニューヨークで暮らす一人息子と同居することになった朱老人が慣れない異国の生活なかで老いや孤独を実感していく様子が切々と描かれていく。 
 とくに言葉も通じず、生活習慣も異なる息子の妻マーサとはうまくコミニュケーションがとれず次第に軋轢が深まっていく。 
 こうした生活のなかで朱老人は近くの教室で得意の太極拳を教えることでいくらかでも孤独を癒そうとするのだが、マーサのほうにはそうした逃げ場がなく、とうとう精神的にダウンしてしまうのである。 
 そして息子とマーサの関係までもがぎくしゃくしたものになってしまったことから朱老人はこれ以上息子の家庭を乱さないようにとの配慮から家を出てしまう。 
 「歓びや悲しみを共有するのは難しい」という朱老人のつぶやきのようにそれぞれ価値観が異なる人間たちがどうすればともに幸せに暮らしていけるかという問題が真摯に見つめられている。 
 「推手」の極意のように自分を無にすることの難しさ、コミュニケーションの難しさが同時に真正面から語られているのである。 
 心に残る名作である。 
  
 
製作 テッド・ホープ/エミリー・リウ 製作・監督・脚本 アン・リー
製作・脚本 ジェームズ・シェイマス 撮影 ジョン・リン 音楽 チュイ・シャオソン
出演 ラン・ジャン/ワン・ライ/ワン・ボーチャオ/デブ・スナイダー 
 
 
 
 
 
 
 
 
10/23 川の流れに草は青々
(82台湾)
 
    
  

 
 侯孝賢(ホー・シャオシェン)監督の長編3作目の作品である。 
 台湾の田舎町の小学校を舞台に繰り広げられる子供たち、新任の教師、そして町の人々の生活をのびのびとスケッチした作品である。 
 侯孝賢の映画でいつも感じる親しみのある懐かしさはここにも濃厚に漂っている。 
 台湾という国がかっては日本が統治していたということもあって侯孝賢が好んで登場させる田舎町には古い日本の風景を見るような懐かしさが感じられる。 
 そしてそこに展開される人々の暮らしも同様の懐かしさが感じられる。 
 だから侯孝賢の映画を観ていると時として日本の古い映画を観ているような錯覚にとらわれることがあるのだ。 
  
 ここに登場してくる人々は子供も含めてみんなのびのびと率直である。 
 そして田舎の暮らしがかってはどこでもそうであったように、経済的にはけっして豊かではないが、恵まれた自然と篤い人情のなかで心豊かな生活をしているのである。 
 それを様々なエピソードを重ねながら自然なままの伸びやかさで、また時にコミカルな味付けをして描かれていく。 
 まさに「川の流れに草は青々」という題名そのままの生活がここには流れている。 
  
 
製作 チェン・クンホウ 監督・脚本 ホウ・シャオシェン
撮影 リー・スージュアン 音楽 ゾウ・ホンユエン
出演 ケニー・ビー/ジャン・リン/ジョン・チャンウェン
チェン・ジンホイ/ジュウ・ピンチュン
 
 
 
 
 
 
 
 
10/30 ジョー・ブラックをよろしく
(98アメリカ)
 
 
  
  
 話自体はそれほど意表をつくわけでも劇的に盛り上がるというわけでもないが、けっこう目を離せないままに3時間という長丁場を見終わってしまった。 
 ブラッド・ピットが死神ということでもっと胸のすくような活躍を期待したのだが、そういった場面はいっさいなく、それなのに不思議と退屈しなかった。 
 ブラッド・ピット、アンソニー・ホプキンス、クレア・フォラーニといったキャスティングのよさと、それを生かしたマーティン・ブレストの手堅い演出がそうさせているのだろう。 
 ハリウッド映画らしいゴージャスさと、ちょっぴり人生のほろ苦さを感じさせる秀作である。 
  

 
製作総指揮 ロナルド・L・シュワリー 製作・監督 マーティン・ブレスト
撮影 エマニュエル・ルベツキー 音楽 トーマス・ニューマン
出演 ブラッド・ピット/アンソニー・ホプキンス/クレア・フォラーニ
ジェイク・ウェバー/マルシア・ゲイ・ハーデン/ジェフリー・タンバー
 
 
 
 
 
 
 
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