旅客機の墜落事故で恐怖の体験をしたことで生還後死に対する恐怖がいっさいなくなったという男の物語である。
墜落のパニックのなかで彼は神の光というか啓示といったふうなものに感応するのだが、それ以来彼は神がかったような人間に変身する。
そして同じ恐怖を味わい、立ち直れないでいる被害者たちと強い絆で結ばれることで事故の後遺症を克服しようとする姿が描かれるのだが、どうもよく理解できない部分が多い。
結局この映画はいったい何だったのかといったはぐらかされたような印象ばかりが残ってしまった。
これまで観る機会を逃していたピーター・ウィアー監督作品ということで少なからず期待するものがあったのだが、残念ながら期待はずれに終わってしまった。
「ピクニック at ハンギングロック」でも感じたのと同様の戸惑いがあった。
ピーター・ウィアーの映画ではこういった超常現象を扱った種類のものはどうも苦手で、私の理解の枠を超えている。
製作 ポーラ・ワインスタイン/マーク・ローゼンバーグ
監督 ピーター・ウィアー 原作・脚本 ラファエル・イグレシアス
撮影 アレン・ダビュー 音楽 モーリス・ジャール
出演 ジェフ・ブリッジス/イザベラ・ロッセリーニ/ロージー・ペレス
トム・ハルス/ジョン・タートゥーロ
|