2010年7月15日
 
 
インビクタス/負けざる者たち
INVICTUS
 
 
2009年アメリカ作品。  上映時間134分。 監督/製作: クリント・イーストウッド 製作: ロリー・マクレアリー/ロバート・ロレンツ/メイス・ニューフェルド 製作総指揮: モーガン・フリーマン/ティム・ムーア 原作: ジョン・カーリン 脚本: アンソニー・ペッカム 撮影: トム・スターン プロダクションデザイン: ジェームズ・J・ムラカミ 衣装デザイン: デボラ・ホッパー 編集: ジョエル・コックス/ゲイリー・D・ローチ 音楽: カイル・イーストウッド/マイケル・スティーヴンス 出演: モーガン・フリーマン/マット・デイモン/トニー・キゴロギ/パトリック・モフォケン/マット・スターン/ジュリアン・ルイス・ジョーンズ/アッジョア・アンドー/マルグリット・ウィートリー/レレティ・クマロ/パトリック・リスター/ペニー・ダウニー
 
ワールドカップサッカーが終わって2週間、その熱い記憶が冷めやらぬなか、映画「インビクタス 負けざる者たち」を観た。
ワールドカップを描いた映画だが、こちらはサッカーではなくラグビーのワールドカップが描かれている。
ラグビーにもワールドカップがあることをこの映画で初めて知った。
時代は1995年、今回のワールドカップサッカーと同じく南アフリカで開催されたラグビーのワールドカップが題材となっており、その実話をもとに作られている。
1994年、27年間投獄されていた反体制活動家ネルソン・マンデラが南アフリカ初の黒人大統領となった。
これによって南アフリカのアパルトヘイトは撤廃されたものの、白人と黒人との境界は容易に埋まりそうにない。
両者の対立はますます深刻化するばかりであった。
そうしたなか、ラグビーのワールドカップが南アフリカで開かれることになるが、マンデラ大統領はこれを国民の意識を変えるきっかけにしようと考え、弱小であった南アフリカ代表ラグビーチーム「スプリングボクス」(国内での愛称はボカ)の再建を決意する。
そしてチームキャプテンであるフランソワ・ピナールに協力を求める。

事実がもつ重みと制約を巧みにバランスをとりながら、見事な感動作に仕上げたのは、さすがクリント・イーストウッドだけのことはある。
スポーツのもつ力、まっすぐな願いのもつ力強さが世界を変えていく。
「変わろう」「ひとつの国になろう」という願いがラグビーというスポーツを通して実現されていく。
そのドラマチックな盛り上がりには、心底感動してしまった。
「ONE TEAM ONE COUNTRY」という標語にこめられた願いがダイレクトに伝わってくる。

この映画はネルソン・マンデラの自伝『自由への長い道』に基づいているが、この本が出版されたとき、「映画化されるとしたら大統領自身は、誰に演じてもらいたいか」という記者の質問に、大統領は「モーガン・フリーマン」と答えた。
それを伝え聞いたモーガン・フリーマンはマンデラ訪問を実現、自伝の映画化権も買い取った。
そして『許されざる者』、『ミリオンダラー・ベイビー』で共演後、急速に親しくなり、今や相棒とも呼べるような相手、クリント・イーストウッドに監督を依頼、映画化が実現した。
マンデラを演じたモーガン・フリーマンはこれ以上ないほどの適役、さらにフランソワ・ピナールを演じたマット・デイモンもそれに負けず劣らずの適役で、ともに第82回アカデミー賞ではモーガン・フリーマンが主演男優賞、マット・デイモンが助演男優賞にノミネートされている。

こういう映画はほんとうに理屈なしに楽しめる。<2010/7/20>

 
 
INDEX
BACK
NEXT
 
 
 
広告 [PR] にきび  わけあり商品 資格 再就職支援 無料レンタルサーバー