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| 2003年韓国／ドイツ作品。 上映時間102分。 監督/脚本/編集： キム・ギドク 製作： イ・スンジェ/カール・バウムガートナー 製作総指揮： チョン・ホンジョ 撮影： ペク・ドンヒョン 音楽： パク・ジウン 出演： オ・ヨンス/キム・ジョンホ/ソ・ジェギョン/キム・ヨンミン/ハ・ヨジン/キム・ジョンヨン/チ・デハン/チェ・ミン/キム・ギドク |
| 人里離れた山深い湖に浮かぶ小さな寺を舞台に、四季に重ね合わせた人の一生を、詩情あふれる映像で描いた作品。 今にも仙人が出てくるのではないかと思わせるような深山幽谷が舞台である。 人がほとんど訪れることのない、超俗の世界である。 そこで老僧に育てられた少年僧が成長していく姿が、春夏秋冬という季節の移ろいに合わせて描かれていく。 少年期、思春期、成年期、壮年期がそれぞれ春、夏、秋、冬を背景に描かれ、最後に春へと帰ってくる。 その巡っていく姿に人間全般の一生を象徴的に重ねていき、人間の罪、癒し、再生が描かれる。 最後に帰る春の章で流れる、国民的民謡歌手キム・ヨンイムが歌う「旌善（チョンソン）アリラン」が強く胸を打つ。 「輪廻」、「無常」といった宗教的な言葉の意味を、あらためて考えさせられる映画であった。 <2010/5/30> |
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