2010年3月12日
 
 
ほっこまい 高松純情シネマ
 
 
 
2008年日本作品。  上映時間57分。 監督: 高嶋弘  プロデューサー: 高嶋弘  原作: 帰来雅基  脚本: 高嶋弘  撮影: 吉賀一彰   出演: 柳田竜馬/ 大西節子/ 佐藤潤/ ひろせ友紀/ 高畑淳子 
 
映画マニアの高校生が友人たちといっしょに映画を作るという青春物語、1970年代前半の香川(高松)を舞台にした映画である。
現在FM香川でナビゲーターを務める帰来雅基のエッセイ集「高松純情シネマ」が原作。
この本は「70年代の映画と青春」をテーマに2001年に出版されたもの。
ちょうどその頃、本屋で偶然この本を見つけ、同郷の映画ファンとしてシンパシーを感じてこの本を買った。
著者の帰来雅基は昭和30年生まれなので、7歳年下である。
いささか時代のズレはあるが、同じように映画に熱中した者として、愛着を感じながら読んだ憶えがある。
その本が原作となって映画が作られ、DVD化されてレンタルショップに並んだ。
さっそくレンタルしてきたというわけである。

監督は帰来雅基の元同級生、高嶋弘。
彼がエッセイ集「高松純情シネマ」をもとに書いたシナリオを、2007年の「さぬき映画祭」に応募、優秀企画として入選したことから映画化が実現した。
さらにもうひとりの同級生である女優の高畑淳子が、この映画にゲスト出演をして花を添えている。
全編讃岐弁、高松市内オールロケ(一部岡山でのロケもあり)で1970年代の高松を再現している。
上映時間50数分の自主製作映画ではあるが、いわば彼らの同窓会とでも呼びたいような側面をもった映画であり、青春のほろ苦い思い出を記録しようとした映画でもある。
そういった意味では、映画の出来不出来はこの際問題ではなく、彼らの情熱がこうして映画として結実したという事実に、素直に拍手を贈りたい。

ところで同じ時代の香川(10年のズレはあるが)を舞台にした映画に大林宣彦の「青春デンデケデケデケ」がある。
こちらは西の観音寺市が舞台。
ともに映画や音楽に熱中した高校生を描いたという共通点がある。
これで香川の東西の青春映画が揃ったことになる。
ちょうど両市の中間に位置する町で高校生活を送った身としては、これらの映画に限りない愛着を覚えるのである。


 
 
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