2005年5月8日
 
 
シャル・ウィ・ダンス?
SHALL WE DANCE?
 
 
2004年アメリカ作品。 上映時間106分。 監督: ピーター・チェルソム 製作: サイモン・フィールズ 製作総指揮: ジュリー・ゴールドスタイン/ ボブ・オシャー/ マリ・スナイダー・ジョンソン/ ボブ・ワインスタイン/ ハーヴェイ・ワインスタイン 原作: 周防正行  脚本: オードリー・ウェルズ 撮影: ジョン・デ・ボーマン 美術: キャロライン・ハナニア 衣装: ソフィー・デラコフ・カーボネル 編集: チャールズ・アイアランド 音楽: ジョン・アルトマン/ ガブリエル・ヤーレ 出演: リチャード・ギア/ ジェニファー・ロペス/ スーザン・サランドン/ スタンリー・トゥッチ/ ボビー・カナヴェイル/ リサ・アン・ウォルター/ オマー・ミラー/ アニタ・ジレット/ リチャード・ジェンキンス/ タマラ・ホープ/ スターク・サンズ/ ニック・キャノン/ ジャ・ルール
 
 幸せなはずなのにどこか空しさを感じる中年男性が、ふとしたことから出会った社交ダンスに情熱を傾け、そのなかで生きる意味や、自分を支えてくれる家族の大切さに気づいていくという周防正行監督「Shall we ダンス?」のハリウッド版リメイク作品。 
 リメイクとしてはよく出来た作品だ。 
 とくに主演のリチャード・ギアがいい。 
 彼が演じる主人公は離婚訴訟を専門に扱う弁護士で、妻と娘に囲まれて何不自由のない生活を送りながらも、心のどこかで満ち足りないものを感じている。 
 そんな掴み所のない倦怠のなかで、精気のない薄ぼんやりとした表情を見せるリチャード・ギア。 
 だがダンスに夢中になっていくにしたがって、生き生きとした表情に変わっていく。 
 そしてダンスコンクールに出場するクライマックスでは輝くばかりの男ぶりを見せてくれる。 
 ここで社交ダンス初体験というリチャード・ギアが猛特訓の成果を遺憾なく見せてくれる。 
 「シカゴ」で見事なタップダンスを披露したのもまだ記憶に新しいが、それに続いての見事なダンスである。 
 この役は当初、トム・ハンクスが演じる予定だったが、彼が降板したことでその役がリチャード・ギアに回ってきたという経緯がある。 
 その交代は成功だったわけだが、トム・ハンクスの主演作というのも観てみたかったという気がする。 
 奥さん役のスーザン・サランドンがリチャード・ギアに負けず劣らずいい味を出している。 
 長年夫を支えながらも、同時にデパートの管理職としてキャリアを積み上げているという女性だが、彼女が演じることでただの優等生の奥さんというだけではない膨らみを感じさせるから、さすがだ。 
 そして「幸せなのに、それ以上を求めてしまった」リチャード・ギアの憂鬱を理解しながらも、許せない女心を押しつけがましくなく演じている。 
 ふたりの言い争いから見えてくる長年の夫婦の積み重ねと、そこに生じた僅かばかりのズレ、夫婦のあり方をしみじみと考えさせられる場面だ。 
 オリジナルではあまり重きを置いていなかった夫婦関係に焦点を当てたドラマづくりがハリウッド映画らしいエンターテインメント性を獲得している。 
 楽しく、そしてほろりとさせられる映画だ。 
<2005/5/24>

 
 
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