2004年12月20日
 
 
狐の呉れた赤ん坊
 
 
 
1945年大映作品。 上映時間85分。 監督/原作/脚本: 丸根賛太郎  製作: 清水竜之助  企画: 松山英夫  原作: 谷口善太郎  撮影: 石本秀雄  美術: 川村鬼世志  音楽: 西梧郎  出演: 阪東妻三郎/ 橘公子/ 羅門光三郎/ 寺島貢/ 谷譲二/ 光岡龍三郎/ 見明凡太郎/ 阿部九州男/ 藤川準/ 水野浩/ 原健作/ 荒木忍/ 阪東太郎/ 津島慶一郎/ 原聖四郎
 
 戦後、時代劇はGHQから「封建思想」の遺物として表現が大幅に規制された。 
 とくに殺陣は御法度で、堅く封印されてしまった。 
 これはそういった背景のなかから生まれた時代劇のひとつで、明朗時代劇が得意な丸根賛太郎監督の代表作。 
 主人公の張子の寅は酒とけんかが大好きな大井川の川越え人足で、阪妻がかつて演じた『無法松の一生』の松五郎に通じるキャラクターである。 
 その張子の寅が度胸試しで出かけたきつね退治で、きつねとは出会わずに赤ん坊を拾い上げる。 
 そして行きがかり上、その子を育てることになってしまう。 
 善太と名づけられたその子が成長し、7歳になったころ、寅は酒もけんかもやめてすっかり子煩悩な父親になっていた。 
 だがそんな幸せもつかのま、ふたりの前にある武士が現れて、実は善太は大名の側室の子だと告げる。 
 粗野でお人好しの主人公を阪妻が好演、軽妙で愛すべき彼のキャラクターが存分に生かされている。 
 阪妻の戦後第一作の作品である。 
<2005/3/18>

 
 
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