ベスト・オブ・一代記
 
 
 
 
 
 父ありき 42松竹大船 
  
 監督・脚本 小津安二郎 脚本 池田忠雄/柳井隆雄  
 撮影 厚田雄春 音楽 彩木暁一  
 出演 笠智衆/佐野周二/水戸光子  
 佐分利信/坂本武  
  

 
 
 
 
 わが青春に悔いなし 46東宝 
  
 製作 松崎啓次 監督 黒澤明 脚本 久坂栄二郎  
 撮影 中井朝一 音楽 服部正  
 出演 原節子/藤田進/大河内伝次郎/杉村春子  
 河野秋武/三好栄子/志村喬 
  
 

 
 
 
 
 西鶴一代女 52新東宝/児井プロ 
  
 製作 児井英生 監督 溝口健二 原作 井原西鶴  
 脚本 依田義賢 撮影 平野好美  
 出演 田中絹代/山根寿子/三船敏郎  
 宇野重吉/進藤英太郎/沢村貞子  
 菅井一郎/毛利菊江/加東大介 

 溝口健二はサイレント時代に映画界に入り、戦前にはすでに「浪花悲歌」や「祇園の姉妹」といった映画で巨匠の地位を確立していたが、戦後は長いスランプに陥り、「過去の巨匠」になりかけていた。 
 そんな時に持ち上がったのが、「西鶴一代女」の企画である。 
 シナリオは溝口と長くコンビを組んできた依田義賢。 
 井原西鶴の「好色一代女」をベースに書かれた流転女性の物語である。 
 この作品は当初、松竹に持ちこまれたものの断られ、さらに東宝にも断られ、後に新東宝で映画化が実現、当時の金額で7000万円という破格の製作費(当時の映画10本分位)をかけて作られた映画であった。 
 これはプロデューサー児井英生の、溝口に思う存分に映画を撮らせたいという熱意から実現したもので、それに応えて溝口は思いどおりの撮影を敢行、興行的には不振であったものの、日本映画を代表する質の高い映画ができあがり、1952年度のヴェネチア映画祭で銀獅子賞を受賞、「世界のミゾグチ」の足がかりとなったのである。 
 時に溝口健二54歳、長いスランプから抜け出した溝口は以後、代表作となる「雨月物語」「山椒大夫」「近松物語」といった作品を連発することになる。そして再び巨匠としての地位を確立することになるのである。 
  
 物語は御殿女中から大名の側室、島原遊郭の太夫、下女、人妻、さらには夜鷹にまで身を落とす女の流転の一生を描いたものである。 
 そしてその原因がすべて相手の男たちの都合や世間の思惑によるものである。 
 封建時代の女性は自分の意思とは無関係に、環境や世間のしきたりといったものによって否応なく流されてしまう。 
 だがそんな受難に泣かされながらも、女たちはたくましく生き抜き、すべてを許してしまうというのが溝口が描く女性像である。 
 そしてそれに加えて女性に対する贖罪の意識や男たちへの厳しい視線といったものが色濃く流れるのが溝口作品の大きな特徴であり、繰り返し描かれるテーマなのである。 
 その象徴のような女性が「西鶴一代女」の主人公お春である。 
 演じるは田中絹代。 
 彼女も42歳という、女優としては中途半端な年齢にあって、溝口同様、長いスランプのなかにいたが、この映画によって息を吹き返し、新たなる境地を切り開くことになるのである。 
 溝口健二、田中絹代の、ともにタンーニングポイントになった作品といえよう。 
<2007/7/16>
 
 
 
 
 人生とんぼ返り 55日活 
  
 監督・脚本 マキノ雅弘 原作 長谷川幸延  
 撮影 高村倉太郎 音楽 大久保徳二郎  
 出演 森繁久弥/山田五十鈴/左幸子/本郷秀雄  
 森健二/沢村国太郎/小林重四郎 


 
 
 
 
 わが町 56日活 
  
 監督 川島雄三 原作 織田作之助 脚本 八住利雄  
 撮影 高村倉太郎 音楽 真鍋理一郎  
 出演 辰巳柳太郎/南田洋子/高友子/大坂志郎  
 殿山泰司/三橋達也/小沢昭一/北林谷栄 
 

 
 
 
 
 活弁物語 57松竹京都 
  
 監督 福田晴一 原作 長谷川幸延  
 脚本 船橋和郎 撮影 片岡清  
 出演 伴淳三郎/花菱アチャコ/徳川無声  
 万代峰子/嵯峨三智子/中村是好  
  

 
 
 
 
 喜びも悲しみも幾歳月 57松竹大船 
  
 監督・原作・脚本 木下恵介 撮影 楠田浩之  
 美術 伊藤熹朔 音楽 木下忠司  
 出演 佐田啓二/高峰秀子/中村賀津雄/桂木洋子  
 田村高広/夏川静江/三井弘次/坂本武 
 

 
 
 
 
 無法松の一生 58東宝 
  
 製作 田中友幸 監督・脚本 稲垣浩  
 脚本 伊丹万作 原作 岩下俊作 撮影 山田一夫  
 美術 植田寛 音楽 團伊玖磨  
 出演 三船敏郎/高峰秀子/芥川比呂志  
 笠智衆/田中春男/多々良純/飯田蝶子  
 

 
 
 
 
 地の涯てに生きるもの 60東宝 
  
 製作 滝村和男 監督・脚本 久松静児 原作 戸川幸夫
  脚本 三枝睦男撮影 遠藤精一 美術 北猛夫 音楽 團伊玖磨  
 出演 森繁久弥/草笛光子/山崎努/船戸順/司葉子/西村晃
 織田政雄/永井柳太郎/太田博之/浜村純/由利徹/中村是好  
   

 
 
 
 
 にっぽん昆虫記 63日活 
  
 監督・脚本 今村昌平 脚本 長谷部慶次  
 撮影 姫田真佐久 音楽 黛敏郎  
 出演 左幸子/北村和夫/吉村実子/北林谷栄  
 河津清三郎/露口茂  
 

 
 
 
 
 山河あり 62松竹大船 
  
 監督・脚本 松山善三 脚本 久坂栄二郎  
 撮影 楠田浩之 出演 高峰秀子/田村高広  
 小林桂樹/久我美子/桑野みゆき  
 ミッキー・カーチス/石浜朗/早川保  
  

 
 
 
 
 
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